【今日の言葉】外交で成果の安倍政権、16年は生活実感社会へ

安倍 日米韓中

 『外交で成果の安倍政権、16年は生活実感社会へ』=28日(月)、韓国との間の慰安婦問題が決着した。年末ぎりぎりの決着だったが、安倍政権がスタートした2012年12月から丸3年というフシ目であり政権の成果の一つといえる。とくに、この3年を振り返れば、デフレ脱却の兆しが出たことも大きい成果だが、それ以上に、「外交」での成果は国民にとって評価すべき点だろう。

 悪化していたアメリカとの関係を修復し、尖閣諸島への展開を許していた中国との関係も改善、そして、今回の韓国との関係修復である。いずれも前政権においてこじれてしまったものだが、世界の中で食べていかなくてはいけない日本は外交なくしては繁栄と安定は難しい。この意味ではこの3年の安倍政権の外交は評価できる。残るは、もう一つこじれている沖縄問題である。

 会社経営でも球団運営でも前任者の不振を立て直すことは、どこに手を入れるかということにおいては目標が明確であり、安倍政権も突き進みやすかったと思われる。今後は、安倍政権が日本株式会社をどういう姿にするかという、「作品」を作り上げる局面といえるだろう。既に、GDP600兆円、1億総活躍社会といった「絵」は示されているが、まだ、デッサンの段階であり国民の目には実感がわいて来ない。2016年は外交から内政へ。とくに、デフレ脱却が実感できる内容が求められるところだろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る