【狙い場・買い場】ファーストコーポレーションのチャート好転、業績好く1部昇格含み

狙い場・買い場

 ファーストコーポレーション<1430>(東マ・100株)は、ミニゴールデンクロスを示現。好業績で東証1部への変更が期待されることから注目したい。

 同社は、創業5年目を迎え、従前より進めてきた体制拡充の効果を発揮し、東京圏のマンション建設市場において、首都圏でマンション開発を推進している。マンション建設の施工実績も積み上がり、良い評価が得られている。上場による知名度アップもプラス要因となり、継続して多くの引き合いがある。事業の中核である「造注方式」についても、デベロッパー各社より好評を得ており、特命的な受注が増加している。その「造注方式」における今期のマンション用地確保は、東京都新宿区(1,993.20平方メートル)等、計5件の成約と好調な成績を収め、業容の拡大と利益確保に大きく寄与している。

 今2016年5月期第2四半期業績予想は、売上高が従来予想の65億8500万円から79億0200万円(前年同期比1.3%減)、営業利益は同6億6500万円から7億6500万円(同2.1倍)、経常利益が同6億3600万円から7億2200万円(同2.0倍)、純利益が同4億2500万円から4億8000万円(同%2.2倍)に上方修正。

 通期業績予想は、売上高が同174億円から174億1200万円(前期比24.9%増)、営業利益は同14億8400万円から15億5900万円(同96.3%増)、経常利益が同14億0400万円から14億8000万円(同98.9%増)、純利益が同9億3900万円から9億8700万円(同2.0倍)、年間配当は同16円から17円(同1円増)に上方修正。今期に計画していた施工工程が順調に進捗したことにより、下期に見込んでいた完成工事高が一部前倒し。また、下期に想定していた不動産の売買も一部前倒しとなったほか、生産性の向上、原価低減効果等も奏功し、当初計画を上回る見通しで、業績は順調に推移している。

 株価は、昨年7月10日につけた分割前の高値1422.5円から同8月25日安値745円まで調整を挟んで同10月28日高値1243.7円と上昇。上げ一服から1000円割れで下値を固めミニゴールデンクロスを示現し切り返す動きとなっている。昨年3月24日に東証マザーズ市場へ上場。大手証券では東証1部への変更の可能性を示唆しており、高値保ち合いを上放れとの期待が高まっている。連続最高益更新見通しで、今期予想PER12倍台と割高感はない。ここからの押し目は注目されそうだ。

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