【チャート診断】超高人気でスタートしたコラボスは値幅・日柄整理ほぼ完了、人気再燃のタイミング整う

チャート診断

 コラボス<3908>(東マ・100株)は、22日、410円高の3490円と急伸、これで去る2月12日の安値2713円(上場来)から約29%上昇となったことで底を打った可能性が高い。

 昨年3月に上場。初値5530円に対し、7月31日には1万0290円まで急伸、初値からの上昇率(約86%)及び株価水準が1万円台という高人気でのスタートだった。その後は新規銘柄に付きものの調整相場入りで2月の2713円まで高値から66.0%下げた。

 高値からの下落率は新規上場銘柄の平均70%に近いもので値幅調整は十分といえる。一方の日柄調整は上場後1年で十分といえるが、高値から8カ月ということではやや不足感はあるものの、値幅・日柄調整ともほぼ最終局面で出直り体制が整ってきたとみてよいだろう。

 上場時高株価人気の背景には、クラウドサービスでコールセンター設置をサポートする業界NO1企業ということがある。クラウドサービスが時流に乗るし、コールセンターも拡大一途にある。このため、調整さえ完了すれば急伸する可能性を持っている銘柄といえる。

 主力商品である、『@nyplace』が好調だ。これは、IPネットワークを利用した電話交換機能をクラウドで提供するインバウンド向けのサービス。第3四半期(4~12月)は前年同期比10.8%増収、営業利益19.9%増益で、特に、営業利益は通期予想に対し進捗率88%と高く、通期上振れの可能性を内包している。

 公表では今3月期通期は売上が前期比10.0%増の16億3000万円、営業利益6.9%増の2億2000万円、EPS197.2円の見通し。投資先行による成長重視で配当は無配。

 足元の株価は高値に対し2.5合目水準。高人気銘柄だけに、高値と安値の「中間値」6500円奪回は早いだろう。2月の安値で底打ちとみられることから3300円前後水準の押し目買いがよいだろう。

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