相場はどこか似ているスーダラ節=犬丸正寛の相場格言

■相場はどこか似ているスーダラ節

 『わかっちゃいるけど止められない・・・』は、植木等が歌うスーダラ節。今の相場もどこか似ている雰囲気がある。相場は経済の先行きを映す鏡といわれるが、多くの投資家の目には先行きアメリカの景気はかなり悪くなるだろうとみられているし日本も2017年3月期の企業業績はかなり悪くなるだろうとみられている。

 日米とも先行きは厳しい予想だが、しかし、NYダウは連日の上伸、日経平均も2月のボトムから上値で推移している。つまり、先行きの厳しいことは分かっちゃいるけど売買は止められない。日米とも相場で生計を立てる人が増え、先が悪いからといって稼ぐことを止めるわけにはいかないということだろう。先行き現実悪となって下げれば下げたでそこから取り組めばよいというたくましさでもある。このあたりは昔の相場形成とずいぶん変わってきたようである。あまり相場をまじめに考えすぎず、今どきは植木等的なスーダラ気質が必要な時代といえるのかもしれない。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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