【特集】第2のイムラ封筒、小型株で値ごろ妙味のある割安株をスクリーニング

日インタビュ新聞ロゴ

イムラ封筒<3955>(東2)は、安倍首相の「アベノマスク」配布表明を受けて郵送の封筒需要思惑で急動意となり、足元の前週末12日も年初来高値追いとなった。投資採算も割安で値ごろ妙味もあるだけに一段高期待は強い。そこで今週の当特集では、同様の小型株で値ごろ妙味のある割安株をワンモア・チャンスの期待できる「千切木」銘柄としてスクリーニングすることとした。

■ダブルの好材料効果で「第2のイムラ封筒」が続々

 イムラ封筒は、アベノマスク郵送の封筒需要思惑で急伸したあとも、「巣ごもり消費」関連の通販向け包装資材拡大で業績が好調に推移し、ここにきて東京都知事選選挙の関連需要思惑で高値追いとなった。同様の「千切木」展開となったのがナフコ<2790>(JQS)日機装<6376>(東1)MCJ<6670>(東2)ウェーブロックホールディングス<7940>(東1)ナック<9788>(東1)の5銘柄である。

 ナフコは「巣ごもり消費」のDIY商品と好業績、日機装は、新型コロナウイルスへの有効性確認の深紫外線LEDとオゾン水手洗い装置「ハンドレックス」、MCJはテレワーク向けハイスペックパソコンと2回の前期業績の上方修正と増配、ウェーブロックは飛沫感染防止用のビニールカーテンとフェイスシールド、高機能マスク、ナックは、次亜塩素酸除菌剤と住宅子会社株式の売却益などのダブルの好材料を内包しており、低PER・PBRの修正期待が高い。

■戸建て住宅株はテレワーク関連需要の意外性で有望セクターに

 もう一つの「千切木」関連セクターが、戸建て住宅株である。同関連株は、新型コロナウイルス感染症の感染予防のために分譲物件やモデルハウスの消毒の徹底、来客数の制限などを行い商談機会が減少するアゲインストの事業環境となっていた。ところが「STAY HOME(ステイホーム)」に伴うリモートワークの拡大が、テレワーク・スペースの広い戸建て住宅需要を拡大させる追い風に変わった。オープンハウス<3288>(東1)は、今年6月8日に今年5月の仲介契約件数が前年同月比43.0%増と4月の同39.4%減からV字回復したと発表したことで急伸し、年初来高値を更新した。

 戸建て住宅関連株は、オープンハウスを含めていずれも低PER・PBRのバリュー株揃いであり、有望セクターとして浮上中だ。ヒノキヤグループ<1413>(東1)タマホーム<1419>(東1)日本ハウスホールディングス<1873>(東1)三栄建築設計<3228>(東1)ケイアイスター不動産<3465>(東1)フジ住宅<8860>(東1)ファースト住建<8917>(東1)グランディハウス<8999>(東1)などが小型株の値動きの良さを発揮しよう。日経225採用銘柄でやや大型株となるが細田工務店を株式公開買い付け(TOB)した長谷工コーポレーション<1808>(東1)も外せない。

【関連記事情報】
【どう見るこの相場】予備費10兆円充当の「アベノシールド」配布なら「千切木」銘柄もワンモア・チャンス

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る