日本エム・ディ・エムは事業再建を実現したことで、株価の4桁回復も

■自社開発製品比率が85%を超え利益率改善、米国の売上も拡大

 唐突ではあるが、日本エム・ディ・エム<7600>(東1)の10年前の2006年4月6日の株価は982円であった。一方、2016年1月15日の株価は758円である。

 業績を比較すると、2006年5月期連結業績は、売上高129億01百万円、営業利益13億32百万円、経常利益8億68百万円、純利益60百万円であった。2016年3月期は、売上高130億24百万円、営業利益17億07百万円、経常利益15億36百万円、純利益8億円。株価に関しては、2006年4月が高いが、業績は2016年のほうが勝っている。しかも、 今期17年3月期連結業績予想も、売上高140億円(前期比7.5%増)、営業利益18億円(同5.4%増)、経常利益16億50百万円(同7.4%増)、純利益10億円(同24.9%増)と増収増益を見込んでいる。従って、事業再建を実現し、株価の4桁回復も近づいたといえる。

 高齢化社会を迎え、当社の主力商品である骨接合材、人工関節、脊椎固定器具のニーズは必然的に高まり、2040年までは市場拡大が予想されている。しかも、自社開発製品比率が85.1%(16年3月期)となったことで、利益率の改善が大幅に進んだといえる。さらに、米国での売上も拡大していることから、業績は今後も拡大するものと予想される。

 この10年間で、事業再建を達成し、今期売上高は過去最高を見込むことから、再度成長路線に戻ったといえる。今後は、株価の回復が進むものと期待される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る