東芝がJPモルガン証券の投資判断など好感し半年ぶりに280円台を回復

東芝 6502

■減資・累損一掃計画の発表などにより懸念出尽し感が強まる

 東芝<6502>(東1・売買単位千株)は30日の後場一段強い展開となり、取引開始後に280.0円(13.7円高)まで上げて2015年12月18日以来約半年ぶりの280円台回復となった。JPモルガン証券が26日付で投資判断を「アンダーウエイト」から「オーバーウエイト」に引き上げ、目標株価も220円から330円に見直したと伝えられ、以後、連日上値を追っている。

 不適切会計問題を受けて16年2月には一時今世紀(2000年)に入って以来の安値になる155.0円まで下押したが、5月初旬のトップ人事発表や下旬に入っての減資・累損一掃計画の発表などにより、懸念出尽し感が強まってきたようだ。2009年以降は550円前後の水準で上値が抑えられているため、JPモルガン証券の目標値を上回っても当面はこの水準が上値限界との見方があるが、上値余地が大きいことに変わりはない。

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