乃村工藝社は1年9ヵ月ぶり円高の中で内需好業績など見直す様子

株式市場 銘柄

■最高益に迫り全体安に釣られて下げる場面で注目との見方

 乃村工藝社<9716>(東1・売買単位100株)は16日の後場、下げ渋る展開となり、14時にかけては1538円(88円安)を下値に底堅さを見せている。商業施設や博物館などの展示設計施工の大手で、業績は好調。円相場が1年9ヵ月ぶりの円高になる1ドル104円台に入り、輸出関連株には逆風が吹いているが、同社株は内需系の好業績株として見直す動きが出てきたようだ。

 好業績株が全体安につられて下げる場面では、あとで好業績の効果が出てくることが少なくないとして注目する様子がある。2016年2月期は連結売上高が前期比5%増加し、営業利益は同じく16%増加するなど好調に推移。今期・17年2月期は売上高を6%増、営業利益を8%増と見込み、07年2月期の最高益に迫る水準を計画。増益率は鈍化するが、調査筋の見方では、受注残が豊富なことなどにより上ぶれる可能性があるようだ。インバウンド(訪日外国人旅客)関連株としても有望視されている。

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