【株式市場】円高が進まず日経平均は大幅に3日続伸し新規上場2銘柄も順調

株式

◆日経平均の終値は1万5566円83銭(243円69銭高)、TOPIXは1247.69ポイント(23.07ポイント高)、出来高概算(東証1部)は21億88万株

チャート13 29日後場の東京株式市場は、円高基調が懸念されたほどではないとされ、英国のEU離脱の影響が懸念されたキヤノン<7751>(東1)日産自動車<7201>(東1)などが一段ジリ高となり、日経平均も一段上値を探って14時頃に303円52銭高(1万5626円66銭)まで上げた。英国の国民投票を受けて急落した24日の下げ幅の半値戻しの水準(1万5551円)を回復。大引けも3日続伸。主な株価指数はそろって高い。

 後場は、村田製作所<6981>(東1)ファナック<6954>(東1)などが一段ジリ高となり、住友不動産<8830>(東1)も一段ジリ高。ラオックス<8202>(東2)はストップ高を続け、sMedio(エスメディオ)<3913>(東マ)は大手IT企業とのAI(人工知能)関連開発などが言われてストップ高。

 本日は2銘柄が新規上場となり、ソラスト<6197>(東1・売買単位100株)は、2012年に経営陣主体の買収(MBO)によって非上場企業になった旧・日本医療事務センターが事実上カムバック。公開価格は1300円で、9時9分に公開価格をやや下回る1222円で初値がつき、その後は1227円まで上げ、大引けは1091円。

 コメダホールディングス<3543>(東1・売買単位100株)は総合喫茶の「コメダ珈琲店」チェーンを展開。9時9分に公開価格1960円をやや下回る1867円で初値がつき、その後は1965円と上値を追い、大引けは1879円となった。

 東証1部の出来高概算は21億88万株(前引けは10億444万株)、売買代金は2兆2060億円(同1兆399億円)。1部上場1967銘柄のうち、値上がり銘柄数は1635(前引けも1635)銘柄、値下がり銘柄数は270(同267)銘柄。

 また、東証33業種別指数は30業種(前引けは29業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、保険、鉄鋼、電気機器、その他金融、その他製品、海運、輸送用機器、不動産、卸売り、証券・商品先物、などとなった。

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