エージーピーが小売電力事業提携発表に好感しストップ高

株式市場 銘柄

 航空機の電力供給や整備事業を行う、エージーピー<9377>(JQ・100株)が、9月26日ストップ高の490円で取引を終えた。先週末に発表した、小売電力事業における業務提携の発表が材料となっている。提携先は丸紅新電力株式会社。小売電力自由化は今年4月から開始され、家電量販店など参入が始まっている。

 エージーピーは2016年3月期売上が115億8200万円。規模は大きくないが、羽田や成田空港での電力供給を40年以上続けている実績のある企業。今回の電力供給は東京電力管内、関西電力管内、中部電力管内、九州電力管内、北海道電力管内、東北電力管内で供給可能。丸紅新電力と手を組んで、全国に攻勢をかける。

 また、訪日客増に伴い本業は好調。7月発表の第1四半期は売上高が前年同期比12.7%増の27億7700万円、営業利益が211.0%増の18億7000万円。今年1月には、2001年上場から初めて500円を突破した。その後は一服感から450円を上回る動きはみられなかった。今回の材料で、一気に500円に迫った。電力自由化はガス会社が先行しているが、追い上げに期待したい。

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