【業績でみる株価】4℃ホールディングスは基調転換して戻り歩調、17年2月期第2四半期累計は計画超の大幅増益

 4℃ホールディングス<8008>(東1)が10月11日発表した17年2月期第2四半期累計(3~8月)連結業績は計画超の大幅増益だった。12日の株価は109円高の2484円まで上げて変わらずを一日はさんで6日続伸している。基調転換して戻り歩調である。好業績を評価して3月の年初来高値を目指す展開だろう。

 17年2月期第2四半期累計連結業績は、売上高が子会社の三鈴を売却した影響で前年同期比4.6%減の229億35百万円と減収だったが、利益は営業利益が同22.7%増の27億04百万円、経常利益が同37.4%増の32億73百万円、純利益が同50.6%増の20億81百万円の大幅増益だった。ジュエリー事業におけるアイテム拡充、出店拡大、EC事業の2桁成長などが牽引し、アパレル事業で三鈴を売却した影響を除くと実質的に5.8%増収だった。利益は売上原価率改善や販管費比率低下などで計画超となり、過去最高を更新した。

 通期の連結業績予想は前回予想(4月11日公表)を据え置いて、売上高が前期比2.6%減の515億円、営業利益が同7.1%増の65億50百万円、経常利益が同12.3%増の77億円、純利益が同15.7%増の49億50百万円としている。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は低水準の形だが、ジュエリー事業の最需要期である第4四半期の構成比が高い収益構造のためネガティブ要因とはならない。通期ベースでも好業績が期待される。

 株価は7月の年初来安値1901円から切り返し、10月12日の株価は109円高の2484円まで上げて変わらずを一日はさんで6日続伸している。日足チャートで見ると25日移動平均線がサポートラインとなり、週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を突破した。基調転換を確認して戻り歩調だ。好業績を評価して3月の年初来高値2919円を目指す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る