【注目銘柄】持田製薬は好業績を評価して急続伸、上値を試す展開に期待

注目銘柄

■好業績を評価して上値を試す展開

 持田製薬<4534>(東1)の18日の株価は260高の8410円まで上げて急続伸している。17日に17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の増額修正を発表した。通期予想は据え置いたが増額の可能性が高いだろう。株価は8月の年初来安値から切り返して戻り歩調だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年3月期第2四半期累計を増額修正、通期も増額の可能性

 17年3月期第2四半期累計の連結業績予想は、前回予想(5月13日公表)に対して、売上高を15億円増額して前年同期比1.4%増の460億円、営業利益を23億円増額して同3.7%減の68億円、経常利益を24億円増額して同2.8%減の70億円、純利益を19億円増額して同8.0%増の52億円とした。医薬品関連事業の売上高が計画超となり、営業利益と経常利益は減益幅が縮小し、純利益は減益予想から一転して増益予想となった。

 通期の連結業績予想については前回予想(5月13日公表)を据え置いて、売上高が前期比1.4%減の910億円、営業利益が同34.2%減の80億円、経常利益が同33.8%減の82億円、純利益が同31.3%減の56億円としている。通期予想に対する修正後の第2四半期累計の進捗率は、売上高が50.6%、営業利益が85.0%、経常利益が85.4%、純利益が92.9%と高水準である。通期予想も増額の可能性が高いだろう。

 なお9月28日に潰瘍性大腸炎治療剤「リアルダ錠」の国内における製造販売承認取得、9月30日に慢性便秘症治療薬「AJG533」の国内第3相試験における主要評価項目達成を発表している。

 株価は8月の年初来安値7010円から切り返して戻り歩調だ。9月26日には8440円まで上伸する場面があった。18日の株価は260高の8410円まで上げて急続伸している。週足チャートで見ると26週移動平均線突破の動きを強めている。好業績を評価して上値を試す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る