加賀電子:コントロール用半導体専業メーカーセレブレクスへ出資

■低消費電力(30%削減)実現など高技術力を評価

 エレクトロニクスの総合商社である加賀電子<8154>(東1・100株)はこのたび、ディスプレイ コントロール用半導体の設計、開発、製造及び販売を行う(株)セレブレクス(大阪市淀川区・代表者 加藤雅弘:セレブレクス社)の第三者割当増資を引き受け2億円を出資した。

 フラットパネルディスプレイ市場は、ディスプレイの高精細化に伴い、より高性能、省電力のコントロール用半導体が求められている。

 同社は、こうした市場のニーズに応えるために、高機能ディスプレイ コントロール用半導体の専業メーカメーであり、業界最高速のデータ転送速度を達成したコントロール用半導体を開発したセレブレクス社に注目し、今回の出資に至ったものである。

 セレブレクス社が開発したコントロール用半導体は、独自のインターフェス技術「Cool Papper」を用い、ディスプレイモジュールの特性を動的に制御する機能でより高画質、低消費電力(従来より20~30%減)を実現している。

■内外ニーズに応えられる~今後、協業体制でグローバル展開へ

 セレブレクスについて加賀電子は「2012年に設立、同年に(株)産業革新機構の出資と協力体制のもとでグローバルマーケットで実力を培ってきている。高い技術力に裏打ちされた同製品は国内外問わず市場ニーズに十分応えられると考え第三者割当増資に応じた。今後、同社との強固な協業体制を構築し、グローバル展開を進める。」と同社を高く評価している。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る