【業績でみる株価】Hameeは17年4月期第2四半期累計大幅増収増益で通期利益予想を増額修正

 スマホ向けアクセサリー通販やEC事業者支援を展開するHamee<3134>(東1)は、12月9日発表の17年4月期第2四半期累計連結業績が大幅増収増益となり、通期利益予想を増額修正した。株価は11月の直近安値から切り返している。好業績を評価して戻りを試す展開だろう。

 17年4月期第2四半期累計(5~10月)の連結業績は、売上高が前年同期比26.1%増の35億81百万円、営業利益が同2.7倍の3億87百万円、経常利益が同2.7倍の3億56百万円、純利益が同4.0倍の2億37百万円だった。

 主力のコマース事業は26.5%増収と好調に推移し、自社企画商品の比率上昇による利益率改善効果も寄与した。またプラットフォーム事業では、EC自動化プラットフォーム「ネクストエンジン」の総契約社数が16年4月期末比229社増加の2457社、利用店舗数が同1748店舗増加の1万8541店舗と拡大した。

 通期予想は、前回予想に対して売上高を据え置いたが、営業利益を2億37百万円増額、経常利益を2億20百万円増額、純利益を1億18百万円増額し、売上高が16年4月期比15.0%増の74億79百万円、営業利益が同70.8%増の7億69百万円、経常利益が同71.6%増の7億32百万円、純利益が同77.3%増の4億57百万円とした。自社企画商品の販売比率が計画を上回っていることに加えて、商品販売単価が上昇傾向であることも寄与する。

 なお12月7日にはベトナムオフショアを利用したラボ型開発を行うムロドーとの協業に関する基本合意書締結、12月8日には国内最大級中古車情報サイト「カーセンサー」のEC事業拡大支援開始を発表している。

 株価(16年3月1日付で株式4分割、16年11月1日付で株式2分割)は、地合い悪化も影響した11月の直近安値706円から切り返している。調整が一巡したようだ。週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線を突破する動きだ。好業績を評価して戻りを試す展開だろう。

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