【業績でみる株価】神戸物産は16年10月期利益予想と配当予想を増額修正

 業務スーパーをFC展開する神戸物産<3038>(東1)は、12月12日に16年10月期の利益予想と配当予想の増額修正を発表した。12日の株価はインサイダー取引嫌疑の捜査対象者全員不起訴処分を好感して急反発している。好業績も評価して上値を試す展開だろう。

 16年10月期連結業績予想は、売上高を24億円減額したが、営業利益を24億円増額、経常利益を23億円増額、純利益を22億円増額し、売上高が15年10月期比4.6%増の2392億円、営業利益が同72.0%増117億円、経常利益が同1.0%減の84億円、純利益が同3.0%増の43億円とした。

 売上高は計画をやや下回ったが、業務スーパー事業の新規出店が順調に推移し、既存店も102.9%と順調だった。さらに輸入コスト低減やPB商品好調による利益率改善で大幅営業増益だった。

 配当予想は期末5円増額して年間45円(期末一括)とした。15年11月1日付株式2分割を考慮して15年10月期の年間80円を40円に換算すると、実質的に5円増配となる。

 なお12月12日には、当社株式を対象とするインサイダー取引嫌疑に関して、神戸地方検察庁が12月9日に捜査対象者全員を不起訴処分にしたと発表している。

 株価は10月21日の戻り高値3795円から反落して3000円近辺でモミ合う展開だったが、12日はインサイダー取引嫌疑の捜査対象者全員不起訴処分を好感して急反発し、3535円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から反発してサポートライン確認の形となった。好業績も評価して上値を試す展開だろう。

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