【業績でみる株価】フィード・ワンは17年3月期第2四半期累計の利益予想を大幅増額修正

 フィード・ワン<2060>(東1)は10月26日、17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の利益大幅増額修正を発表した。通期利益予想も増額の可能性がありそうだ。株価は下値固めが完了して急反発している。基調転換を確認した形であり、増額修正を評価して上値を試す展開だろう。

 17年3月期第2四半期累計の連結業績予想については、前回予想(5月13日公表)に対して、売上高を130億円減額して前年同期比10.2%減の1040億円、営業利益を10億円増額して同19.9%増の26億円、経常利益を9億円増額して同5.2%増の25億円、純利益を9億円増額して同1.7%増の19億円とした。

 主原料とうもろこしの価格低下や為替の円高で配合飼料販売価格の大幅値下げを行ったため売上高を減額して減収見込みとなったが、利益面では継続的なコスト改善と新製品発売効果などで計画を上回り、減益予想から一転して増益予想となった。

 通期の連結業績予想は前回予想(5月13日公表)を据え置いて、売上高が前期比3.5%増の2370億円、営業利益が同14.5%増の40億円、経常利益が同7.1%増の40億円、純利益が同21.3%増の28億円としている。通期予想に対する修正後の第2四半期累計の進捗率は売上高43.9%、営業利益65.0%、経常利益62.5%、純利益67.9%と高水準である。通期利益予想にも増額の可能性がありそうだ。

 株価は安値圏110円台での調整が一巡して急反発している。10月27日には139円まで上伸した。日足チャートで見ると25日移動平均線が上向きに転じてサポートラインの形となった。また週足チャートで見ると26週移動平均線を突破して上伸した。そして13週移動平均線が26週移動平均線を上抜くゴールデンクロスが接近している。基調転換を確認した形であり、増額修正を評価して上値を試す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  2. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…
  3. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  4. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…
  5. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  6. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る