【注目銘柄】アルトナーは15年高値目指す、技術者派遣需要が好調で17年1月期業績に増額余地

注目銘柄

 技術者派遣のアルトナー<2163>(JQ)に注目したい。17年1月期は自動車分野や情報通信分野の派遣需要が好調に推移して増収・2桁増益予想である。第3四半期累計の進捗率が高水準であり、通期予想に増額余地がありそうだ。株価はボックスレンジから上放れて基調転換した。好業績を評価して15年12月の上場来高値を目指す展開となりそうだ。

 17年1月期第3四半期累計(2~10月)の非連結業績は、売上高が前年同期比7.4%増の38億50百万円、営業利益が同10.1%増の4億20百万円、経常利益が同13.3%増の4億30百万円、純利益が同19.4%増の2億82百万円だった。自動車分野や情報通信分野の派遣需要が好調に推移し、稼働人員および技術者単価が前年同期を上回った。16年4月に新卒技術者103人が入社し、キャリア採用は計画どおり進捗した。また新卒技術者の初配属単価も高水準で推移した。

 通期の予想は据え置いて、売上高が前期比5.0%増の50億円、営業利益が同15.7%増の4億99百万円、経常利益が同16.0%増の5億01百万円、純利益が同20.8%増の3億34百万円としている。第3四半期累計の進捗率は売上高77.0%、営業利益84.1%、経常利益85.8%、純利益84.4%と高水準である。通期予想に増額余地がありそうだ。

 なお月次動向を見ると、16年11月の稼働率は98.4%だった。16年10月の96.0%に対して2.4ポイント上昇し、16年3月の99.5%以来の高水準だった。

 株価は1000円~1200円近辺のボックスレンジから上放れた。1月4日には1354円まで上伸して16年8月の戻り高値1389円に接近してきた。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して15年12月の上場来高値1648円を目指す展開となりそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  2. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…
  3. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  4. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  5. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  6. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る