【注目銘柄】イオレは相次ぐ事業譲受でペット総合メディア化を先取り急騰再現期待高める

注目銘柄

 イオレ<2334>(東証グロース)は、前日2日の取引時間中に下ヒゲを伸ばし75日移動平均線で下値を確認し、大引けでは37円高の1277円と急反発した。同社株は、今年2月28日にポケットカルチャー社(東京都中央区)から旅行事業を8400万円で事業譲受すると発表しており、1日遅れで今年1月に事業譲受したペット旅行事業と合わせてペット総合メディア化に拍車が掛かるとして今年1月の株価急騰の再現期待を強め下値買いが再燃した。今年2月14日に発表した今2023年3月期第3四半期(2022年4月~12月期、3Q)の売り上げが過去最高となり、3月期通期売り上げを上方修正したことも見直されている。

■「休日いぬ部」と日帰りツアー中心の旅行事業がシナジー効果

 同社は、昨年11月に会員数700万人を誇る「らくらく連絡網」や2000万人のデータベースを活用する広告配信サービス「pinpoint」などをベースに「ペットの総合情報サービス」事業への参入を発表し、今年1月にはオモイデノ社(大阪市西区)からペットの宿泊可能な約1万2000施設の情報と月間30万人が訪問するペット専門メディア「休日いぬ部」を9000万円で事業譲受した。今回のポケットカルチャー社からの事業譲受は、譲り受けた日帰りツアーを中心の旅行事業と「休日いぬ部」とのシナジー効果によりペット総合メディア化を目指すことを目的としている。このほか同社は、昨年11月にデジタル エンターテインメント アセット社(DEA、シンガポール)と代理店契約を締結し新事業としてオンラインゲーム事業も開始している。

 一方、同社の今3月期3Q業績は、売り上げ21億2500万円(前期比50.3%増)、営業利益1400万円の赤字(前年同期は7600万円の赤字)、経常利益1500万円の赤字(同7600万円の赤字)、純利益3200万円の赤字(同1700万円の赤字)で着地した。売り上げは過去最高となるとともに経常利益も前年同期から6100万円の改善を示した。このため今3月期通期業績は、売り上げを期初予想の27億7600万円から33億3100万円(前期比59.6%増)に引き上げ、利益は期初予想通りに営業利益200万円(前期は4000万円の赤字)、経常利益200万円(同4300万円の赤字)、純利益収支トントン(同1億4700万円の赤字)と黒字転換を見込んでいる。

■75日線で下値を確認し急騰特性再現でまず戻り高値調整幅の半値戻しへ

 株価は、昨年11月のオンラインゲーム事業開始で連続のストップ高を交えて昨年来高値1870円まで2.25倍の大化けを演じ、ほぼ往って来いの830円安値からは「休日いぬ部」の事業譲受で1815円の戻り高値まで2.18倍の大化けを繰り返した。戻り高値後は前日2日取引時間中の安値1174円で上昇を続ける75日移動平均線で下値を確認してダメ押しをし出直ってきた。急騰特性を発揮してまず戻り高値から前日ザラ場の直近安値までの調整幅の半値戻し1494円奪回が早そうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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