【業績でみる株価】ホクシンは16年10月高値を試す、17年3月期業績予想を2回目の増額修正

 MDF(中質繊維板)専業首位のホクシン<7897>(東1)は、1月27日発表した17年3月期第3四半期累計の非連結業績が大幅増益となり、通期業績予想を増額修正した。16年10月28日に続いて2回目の増額修正である。株価は調整一巡して16年10月高値に接近してきた。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

 17年3月期第3四半期累計(4~12月)の非連結業績は、売上高が前年同期比5.8%増の86億97百万円、営業利益が同2.9倍の6億60百万円、経常利益が同2.7倍の6億57百万円、純利益が同3.1倍の6億39百万円だった。化成品事業において写真材料や記録材料が好調に推移し、売上原価率の低下も寄与して大幅増収増益だった。

 通期の非連結業績予想は、売上高を据え置いて前期比2.6%増の114億50百万円だが、営業利益を1億50百万円増額して同2.4倍の8億円、経常利益を1億60百万円増額して同2.4倍の7億90百万円、純利益を1億33百万円増額して同2.0倍の7億30百万円とした。売上高は新設住宅着工戸数が引き続き好調に推移し、エネルギーコストの低下や生産歩留まりの良化も寄与する。

 株価は急伸した16年10月高値264円から一旦反落したが、200円近辺のモミ合いから上放れて水準を切り上げている。調整が一巡した形だ。そして1月30日には257円まで上伸して16年10月高値に接近してきた。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形となった。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

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