【業績でみる株価】平田機工は17年3月期第3四半期累計大幅増益で通期業績・配当予想を大幅増額修正

 平田機工<6258>(JQ)は13日、1050円高(13.68%高)の8720円まで上げて高値を更新した。生産設備のエンジニアリング会社である。2月10日発表した17年3月期第3四半期累計の連結業績が大幅増益となり、通期業績予想と配当予想を大幅増額修正した。株価は16年10月の上場来高値から反落したが切り返しの動きを強めている。増額修正を好感して上値を試す展開が期待される。

 17年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比45.3%増の521億18百万円、営業利益が同2.3倍の53億09百万円、経常利益が同2.3倍の50億49百万円、純利益が同2.7倍の36億65百万円だった。

 自動車関連生産設備では、国内の自動車パワートレイン関連設備が堅調に推移した。北米市場では自動車パワートレイン関連設備に加えて、EVメーカーからの受注が好調だった。半導体関連生産設備では、シリコンウェーハ搬送設備を売上計上し、有機EL関連の蒸着装置案件も好調だった。利益面では内部リソース有効活用による内製化率向上も寄与した。

 通期連結業績予想は、売上高を80億円増額して前期比47.0%増の780億円、営業利益を20億円増額して同2.4倍の70億円、経常利益を20億円増額して同2.3倍の65億円、純利益を12億円増額して同2.6倍の45億円とした。受注が引き続き高水準に推移する見込みだ。また配当予想は期末25円増額して年間85円(期末一括)とした。前期との比較では55円増配となる。

 株価は16年10月の上場来高値8630円から一旦反落したが、12月の直近安値5520円から切り返しの動きを強め、13日は1050円高(13.68%高)の8720円まで上げて高値を更新した。自律調整が一巡したようだ。日足チャートで見ると25日移動平均線が上向きに転じ、週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線を一気に回復した。上昇トレンドに回帰した形だ。増額修正を好感して上値を試す展開が期待される。(MM)

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