旭化成は通期の業績見通し増額など好感され後場高値に迫る

株式市場 銘柄

■通期の予想営業利益は従来比6%引き上げて1530億円に見直す

 旭化成<3407>(東1)は7日の13時に第3四半期の連結決算(2016年4~12月)を発表し、3月通期の業績見通しを全体に増額修正。営業利益の見通しは従来の1450億円を6%引き上げて1530億円に見直した。株価は発表後に急動意となり、それまでの1035円(5.5円高)前後から1070.0円(40.5円高)まで上げて1月27日につけた昨年来の高値1099.5円に迫った。

 発表によると、4~12月は、10月頃まで続いた円高の影響に加え、医薬事業において薬価改定の影響を受けたことや、エレクトロニクス事業でPolypore買収に伴うのれん償却費等を計上したことなどから、売上高は前年同期比6.3%減少して1兆3568億円となり、営業利益は同じく9.9%減の1141億円となった。

 ただ、3月通期の見通しは、「マテリアル」セグメントを中心に円安の影響を受けることや、「ヘルスケア」セグメントなどで販管費を見直した結果、グループ全体として増収・増益となる見込みとし、通期の連結売上高は従来の1兆8300億円の見込みを400億円引き上げて1兆8700億円の見通し(前期比では3.7%減)とし、親会社株主に帰属する投機純利益は同じく990億円を70億円引き上げて1060億円(同15.5%増)の見込みとした。予想1株利益は75円90銭。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る