【業績でみる株価】TDCソフトウェアエンジニアリングは17年3月期配当予想を増額修正、01年6月高値視野

 TDCソフトウェアエンジニアリング<4687>(東1)は、金融関連ソフトウェア開発に強みを持つ独立系SIである。2月28日に17年3月期配当予想の増額修正を発表した。株価は日柄調整が完了して16年11月の昨年来高値に接近している。配当増額を好感して上値を試す展開が期待される。そして01年6月高値も視野に入りそうだ。

 配当予想は前回予想の年間20円に対して、期末に8円を増額して、年間28円(期末一括)とした。16年3月期の年間20円(16年4月1日付株式2分割遡及修正後)との比較でも8円増配となる。

 17年3月期の連結業績予想は、売上高が16年3月期比6.0%増の222億円で、営業利益が同18.8%増の15億70百万円、経常利益が同20.2%増の15億70百万円、純利益が同27.7%増の10億円としている。アプリケーション開発分野で金融向けおよび法人向けの案件が順調に推移する。

 第3四半期累計(4~12月)連結業績は前年同期比9.9%増収、37.4%営業増益、39.4%経常増益、45.9%増収増益と好調だった。そして通期の会社予想に対する進捗率は、売上高が73.6%、営業利益が90.8%、経常利益が93.8%、純利益が92.2%と高水準である。通期業績予想にも増額の可能性がありそうだ。

 株価は昨年来高値圏1200円~1300円近辺で堅調に推移して日柄調整完了感を強めている。そして16年11月の昨年来高値1350円に接近している。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。配当増額を好感して上値を試す展開が期待される。01年6月高値1437円も視野に入りそうだ。(MM)

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