建設技術研究所、26年12月期2桁増益で増配予想、国土強靭化需要で成長加速
- 2026/2/16 08:06
- 決算発表記事情報

(決算速報)
建設技術研究所<9621>(東証プライム)は2月13日に25年12月期連結業績を発表した。受注は好調に推移したが、海外事業における稼働率低下、販管費の増加などで減益だった。26年12月期は増収・2桁増益で増配予想としている。国土強靭化関連など事業環境は良好であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は戻り高値圏でのモミ合いから上放れて最高値を更新した。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。
■25年12月期は減益、26年12月期は2桁増益で増配予想
25年12月期の連結業績は売上高が前期比3.4%増の1010億38百万円、営業利益が2.8%減の91億36百万円、経常利益が1.9%減の93億50百万円、親会社株主帰属当期純利益が11.8%減の59億52百万円だった。配当については75円(期末一括)としている。25年1月1日付の株式2分割を遡及換算すると24年12月期の75円(期末一括)と同額で、配当性向は35.0%となる。
グループ全体の受注高は16.2%増の1097億01百万円だった。受注は好調に推移したが、売上高が小幅増収にとどまり、海外事業における稼働率低下、販管費の増加などで減益だった。なお特別利益で投資有価証券売却益6億15百万円を計上した一方で、特別損失に社員寮として使用してきた土地・建物等の固定資産を事業用資産から遊休資産に変更したことに伴う減損損失4億32百万円を計上したほか、関係会社整理損88百万円、投資有価証券評価損2億19百万円、債務保証損失引当金繰入額1億42百万円を計上した。
セグメント別(セグメント間取引消去前)に見ると、国内建設コンサルティング事業は、受注高が10.2%増の724億11百万円、売上高が4.2%増の697億24百万円、営業利益が0.0%増の86億11百万円だった。利益面は一部子会社の計画未達が影響したが、受注高・売上高は概ね順調だった。なお受注高の発注者別構成比は国が44%、旧公団・財団が7%、地方自治体が40%、民間等が9%だった。また事業部門別の構成比は流域・国土事業部門が35%、交通・都市事業部門が33%、環境・社会事業部門が24%、建設マネジメント事業部門が8%だった。
海外建設コンサルティング事業は、受注高が30.0%増の372億90百万円、売上高が1.9%増の313億13百万円、営業利益が29.7%減の5億43百万円だった。受注高は建設技研インターナショナル(CTII)の大型案件受注によって大幅に増加したが、営業利益についてはCTIIの契約遅れによる稼働率低下などが影響した。英Waterman社は労働党政権による財政政策の影響により減益だが、受注・売上・利益とも計画を達成した。
なお全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が301億10百万円で営業利益が58億59百万円、第2四半期は売上高が206億84百万円で営業利益が1億17百万円、第3四半期は売上高が224億76百万円で営業利益が5億13百万円、第4四半期は売上高が277億68百万円で営業利益が26億47百万円だった。公共事業が主力で業務の進捗が年度末に集中するため、売上高および営業利益は第1四半期および第4四半期に偏重する収益特性がある。
26年12月期の連結業績予想は受注高が前期比4.3%減の1050億円、売上高が前期比3.9%増の1050億円、営業利益が14.9%増の105億円、経常利益が12.3%増の105億円、親会社株主帰属当期純利益が17.6%増の70億円としている。配当予想は前期比3円増配の78円(期末一括)としている。予想配当性向は30.5%となる。
セグメント別(セグメント間取引消去前)の計画は、国内建設コンサルティング事業の受注高が0.6%減の720億円、売上高が3.3%増の720億円、営業利益が13.8%増の98億円、海外建設コンサルティング事業の受注高が11.5%減の330億円、売上高が5.4%増の330億円、営業利益が28.7%増の7億円としている
国内建設コンサルティング事業は人員増加、生産性向上、原価率および販管費比率の低下により増収増益を見込む。海外建設コンサルティング事業は前期受注の大型案件の進捗管理徹底、原価率および販管費比率の低下により増収増益を見込む。国土強靭化関連など事業環境は良好であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。
■株価は最高値更新
株価は戻り高値圏でのモミ合いから上放れて最高値を更新した。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。2月13日の終値は3225円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS256円05銭で算出)は約13倍、今期予想配当利回り(会社予想の78円で算出)は約2.4%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS2412円45銭で算出)は約1.3倍、そして時価総額は約813億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)





















