【注目銘柄】綜研化学は17年3月期配当予想を増額修正、14年高値突破すれば上げ足速める可能性

注目銘柄

 綜研化学<4972>(JQ)に注目したい。粘着剤を主力とする化学メーカーである。2月28日に17年3月期配当予想の増額修正を発表した。株価は1月の業期予想増額修正を好感して急伸し、その後も昨年来高値圏で推移している。配当増額を好感して上値を試す展開が期待される。14年11月高値を突破すれば上げ足を速める可能性がありそうだ。

 配当予想は前回予想の年間35円に対して、期末に普通配当5円および特別配当5円の合計10円を増額して、年間45円(期末一括=普通配当40円+特別配当5円)とした。16年3月期との比較でも10円増配となる。

 17年3月期の連結業績予想は、1月27日に売上高を減額、利益を増額修正して、売上高が16年3月期比1.8%増の265億円、営業利益が同92.9%増の24億円、経常利益が同98.5%増の20億円、純利益が同2.6倍の14億円としている。中国市場において加工製品の販売が想定を下回ったため小幅増収にとどまるが、利益面では原料価格が想定を下回って推移し、コスト削減への取り組みによる採算性改善も寄与して大幅増益予想である。

 株価は1月27日の業期予想増額修正を好感し、15年6月高値1386円を一気に突破して1月30日に1706円まで急伸した。その後も昨年来高値圏1500円~1600円近辺で推移している。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。配当増額を好感して上値を試す展開が期待される。14年11月高値1728円を突破すれば上げ足を速める可能性がありそうだ。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る