インフォマート、営業利益2.4倍の大幅増益、第一生命HDと資本業務提携で事業基盤強化

(決算速報)
 インフォマート<2492>(東証プライム)は2月13日に25年12月期連結業績を発表した。大幅増収増益だった。利用企業数増加や料金改定効果に加え、データセンター費用が減少した。そして26年12月期も大幅増収増益・増配予想としている。ストック収益が積み上がるビジネスモデルであり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。なお第一生命ホールディングス<8750>との資本業務提携(第三者割当増資)も発表した。株価は昨年来高値圏から急反落してやや軟調な形となったが、調整一巡して出直りを期待したい。

■25年12月期は大幅増益で着地、26年12月期も大幅増益予想

 25年12月期の連結業績は売上高が前期比20.4%増の188億17百万円、営業利益が2.4倍の28億63百万円、経常利益が2.4倍の28億36百万円、親会社株主帰属当期純利益が2.9倍の19億22百万円だった。配当は2月13日付で期末98銭上方修正して、前期比3円70銭増配の5円44銭(第2四半期末2円23銭、期末3円21銭)とした。連続増配で配当性向は64.1%となる。

 大幅増収増益だった。全社合計の利用企業数は8.9%増の125万1169社となった。利用企業数増加や料金改定効果(BtoBプラットフォーム受発注は24年8月実施、BtoBプラットフォーム請求書は25年4月実施)に加え、サーバーのクラウド移行完了(24年9月)によってデータセンター費用が減少し、売上利益率が大幅に改善(前期比11.3ポイント上昇して73.1%)した。

 営業利益16億63百万円増益の分析は、増収効果で31億86百万円増加(FOODが19億81百万円増加、ESが12億04百万円増加)、売上原価の減少で9億19百万円増加(データセンター費の減少で11億31百万円増加、ソフトウェア償却費の増加で1億10百万円減少、手数料等の増加で1億01百万円減少)、販管費の増加で24億42百万円減少(人件費の増加で8億93百万円減少、販売促進費の増加で5億83百万円減少、支払手数料の増加で2億21百万円減少、のれん償却費の増加で4億71百万円減少、その他の増加で2億72百万円減少)としている。

 BtoB-PF FOOD事業は売上高が19.9%増の119億30百万円で営業利益が41.8%増の27億57百万円だった。主力の受発注のほか、受発注ライトやTANOMUも利用企業数が増加し、受発注の価格改定効果も寄与した。売上高の内訳は受発注が22.4%増の88億29百万円、受発注ライト&TANOMUが31.7%増の11億81百万円、その他が4.3%増の19億19百万円だった。受発注の利用企業数は買い手企業が207社増の4311社(店舗数は5392社増の8万2799店舗)で、売り手企業が1973社増の4万8106社となった。売上総利益率は12.9ポイント上昇して78.6%となった。

 BtoB-PF ES事業は売上高が21.2%増の68億86百万円で営業利益が1億06百万円(前期は7億46百万円の損失)だった。大手企業を中心に請求書の新規利用が増加したほか、TRADEも順調に増加した。売上高の内訳は請求書が22.6%増の53億99百万円、TRADEが62.2%増の4億54百万円、その他が3.5%増の10億32百万円だった。請求書の利用企業数は10.2万社増の124.3万社、有料企業数(受取モデルと発行モデルの合計)は2311社増の1万5190社(受取モデルが1273社増の8837社、発行モデルが1038社増の6353社)となった。有料企業数は25年4月の基本料金改定により、受取モデルと発行モデルの両方が利用可能となった利用企業数が増加した。売上総利益率は4.3ポイント上昇して63.7%となった。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高43億04百万円、ストック収益率96.2%、営業利益5億80百万円、第2四半期は売上高46億96百万円、ストック収益率96.6%、営業利益8億40百万円、第3四半期は売上高48億02百万円、ストック収益率97.0%、営業利益9億86百万円、第4四半期は売上高50億13百万円、ストック収益率97.2%、営業利益4億55百万円だった。

 26年12月期の連結業績予想は、売上高が前期比13.5%増の213億48百万円、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却費)が43.5%増の69億85百万円、営業利益が74.6%増の50億円、経常利益が70.5%増の48億35百万円、親会社株主帰属当期純利益が61.1%増の30億97百万円としている。配当予想は前期比1円14銭増配の6円58銭(第2四半期末3円29銭、期末3円29銭)としている。連続増配で予想配当性向は56.6%となる。

 営業利益21億36百万円増益分析(計画)は、増収効果で25億31百万円増加(FOODが12億26百万円増加、ESが13億05百万円増加)、売上原価の減少で2億15百万円増加(データセンター費の増加で54百万円減少、ソフトウェア償却費の減少で2億19百万円増加、手数料等の増加で3億79百万円減少)、販管費の減少で1億79百万円減少(人件費の増加で5億82百万円減少、販売促進費の減少で5億26百万円増加、支払手数料の増加で2億08百万円減少、のれん償却費の減少で1億74百万円増加、その他の増加で89百万円減少)としている。なお売上総利益率の計画は全社ベースで2.2ポイント上昇の75.3%(セグメント別にはBtoB-PF FOOD事業が0.1ポイント上昇の78.7%、BtoB-PF ES事業が6.1ポイント上昇の69.8%)としている。

 セグメント別の計画については、BtoB-PF FOOD事業の売上高が前期比10.3%増の131億57百万円で営業利益が50.7%増の41億54百万円、BtoB-PF ES事業の売上高が19.0%増の81億91百万円で営業利益が8.0倍の8億45百万円としている。BtoB-PF FOOD事業は、24年8月に実施した価格改定効果が一巡するため売上総利益率の上昇が小幅にとどまるが、利用企業数の増加によりストック収益の順調な増加を見込む。BtoB-PF ES事業は利用企業数の増加に加え、25年4月に実施した価格改定効果も寄与する見込みだ。

 ストック収益が積み上がるビジネスモデルであり、積極的な事業展開で26年12月期も収益拡大基調だろう。

■株価は調整一巡

 株価は昨年来高値圏から急反落してやや軟調な形となったが、調整一巡して出直りを期待したい。2月13日の終値は365円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS11円92銭で算出)は約31倍、今期予想配当利回り(会社予想の6円58銭で算出)は約1.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS53円64銭で算出)は約6.8倍、そして時価総額は約947億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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