Jトラスト、25年12月期営業利益71.6%増の大幅増益、日本・韓国金融事業が好調推移

(決算速報)
 Jトラスト<8508>(東証スタンダード)は2月13日に25年12月期連結業績を発表した。大幅増益と順調だった。日本金融事業が好調に推移したほか、韓国金融事業の業績改善、投資事業における損害賠償金受取や訴訟費用圧縮なども寄与した。そして26年12月期も増収増益予想としている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は戻り高値圏から反落して上げ一服の形となったが、指標面の割安感も評価材料であり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。

■25年12月期大幅増益と順調、26年12月期増収増益予想

 25年12月期の連結業績(IFRS)は営業収益が前期比2.5%減の1242億65百万円、営業利益が71.6%増の109億02百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益が31.4%増の79億39百万円だった。配当は前期比3円増配の17円(期末一括、普通配当16円+記念配当1円)とした。配当性向は28.5%となる。

 大幅増益と順調だった。日本金融事業が好調に推移したほか、韓国金融事業の業績改善、投資事業における損害賠償金受取や訴訟費用減少なども寄与した。

 日本金融事業の営業利益は11.9%増の78億80百万円だった。債権回収業務における簿価修正益の増加、クレジット・信販業務における割賦立替手数料の増加、証券業務におけるトレーディング利益の増加などにより14.3%増収と好調に推移し、貸付金や割賦立替金残高の増加に伴う貸倒引当金の積み増しなどによる費用の増加を吸収した。

 韓国金融事業の営業利益は135.5%増の24億42百万円だった。銀行業における貸出金利息収入減少などにより4.3%減収だが、調達金利の低下、円換算後の預金利息費用の減少、債権売却損の減少などにより大幅増益だった。

 東南アジア金融事業の営業利益は31.3%減の10億36百万円だった。インドネシアの銀行業において貸出金利息収入が減少したほか、追加融資に対する貸倒引当金(損失評価引当金)が増加した。

 不動産事業の営業利益は53.1%増の5億91百万円だった。販売用不動産の販売収益が減少して9.5%減収だが、販売費用が減少して増益だった。投資事業の営業利益は8億19百万円(前期は15億95百万円の損失)だった。GL社に係る損害賠償金受取、投資利益回収金、訴訟費用圧縮などにより黒字転換した。その他事業の営業利益は27百万円の損失(前期は2億11百万円の損失)だった。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は営業収益が306億57百万円で営業利益が21億34百万円、第2四半期は売上収益が300億85百万円で営業利益が24億52百万円、第3四半期は営業収益が312億99百万円で営業利益が17億99百万円、第4四半期は営業収益が322億24百万円で営業利益が45億17百万円だった。

 26年12月期の連結業績予想は営業収益が前期比4.6%増の1300億円、営業利益が6.4%増の116億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が2.0%増の81億円としている。配当予想は前期と同額の17円(期末一括)としている。前期の17円には記念配当1円を含んでいるため普通配当ベースでは1円増配となる。予想配当性向は27.9%である。

 セグメント別営業利益の計画は日本金融事業が20.0%増の94億58百万円、韓国金融事業が57.3%増の38億42百万円、東南アジア金融事業が10億31百万円の損失(前期は10億36百万円)、不動産事業が92.2%増の11億37百万円、投資事業が54.3%減の3億74百万円の損失)、その他事業が1億87百万円の損失(前期は27百万円の損失)としている。

 日本金融事業は信用保証業務、債権回収業務、証券業務が順調に伸長して増収増益を見込む。韓国金融事業は、短期延滞債権の回収に注力して貸倒引当金(損失評価引当金)繰入額の減少を見込むほか、大型不良債権のリファイナンシング等による貸倒引当金(損失評価引当金)戻入益を見込む。東南アジア金融事業は、インドネシアでは銀行業務の積極的な貸出残高の増強など、カンボジアでは富裕層を主要顧客とする貸出および運用提案を強化する。不動産事業は総合不動産会社として商品ブランド戦略を推進する。投資事業は投資収益の確保やGL社に対する損害賠償金の回収を推進する。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は戻り高値圏から反落して上げ一服の形となったが、指標面の割安感も評価材料であり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。2月13日の終値は476円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS60円84銭で算出)は約8倍、今期予想配当利回り(会社予想の17円で算出)は約3.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結1株当たり親会社所有者帰属持分1215円44銭で算出)は約0.4倍、そして時価総額は約636億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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