【話題】「何で高いの?」5日連続ストップ高のチヨダウーテは買い材料が不明確なまま急伸し、むしろ「知ったら終い」のパターン?

◆石膏ボードの大手、一説では小池都知事の受動喫煙防止「分煙対策」が材料の見方も

 石膏ボードなどのチヨダウーテ<5387>(JQS)は3月3日の前場、5日連続ストップ高となり、大引けまで高ければ2月20日から10連騰になる急伸相場になった。

 この間、会社側によるニュース発表や証券会社による投資判断などは特段見当たらず、「何で高いの?」という声が聞かれた。第3四半期決算が好感されているとの見方はあるが、これを発表したのは2月10日のため、買い材料としては少々日柄が合わない。詰まるところは、誰かが買うから高いということで残尿感の残る銘柄になっている。

 そこで想像をたくましく視ながら聞いて見ると、市場関係者の間では、「小池都知事、受動喫煙防止対策へ準備加速させる考え」(3月1日のNHKニュースWebより)など、いわゆる「分煙」対策による需要増加の期待が連想材料になっているのではないかとの見方があった。

 報道を総合すると、飲食店などでは、面積が30平方メートルを超える場合、喫煙室を設置しなければならなくなるという。これ以下の場合でも換気扇の設置などによる排気設備が一定の基準を満た差なければならなくなるようだ。

 2日は、建築家のネットワークをベースに事業を展開するアーキテクツ・スタジオ・ジャパン<6085>(東マ)も急伸して一時ストップ高。この銘柄も、この数日は会社側によるニュース発表や証券会社による投資判断などが特段見当たらず、「分煙対策」を材料に買い進む動きがあったのではないかとの見方が出ている。

 こうした銘柄は、ホントウのところは「買い本尊のみぞ知る」である。ベテラン筋いわく、「知ったら終い」「知ったが仕舞い」などとも言われ、買い材料が明らかになってしまうと「なあ~んだ、ソレだったのか」ということで面白みがなくなってしまうこともあるようだ。その意味では、買い材料は永遠に不明な方がいいことになる。

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