【業績でみる株価】アイレックスは年初来高値に接近、17年3月期黒字化して18年3月期も増収増益予想

 通信系コア技術に強みを持つシステム開発会社であるアイレックス<6944>(JQ)の17年3月期連結業績が黒字化し、18年3月期も増収増益予想である。株価は1月の年初来高値に接近している。収益改善を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期も増収増益予想

 5月19日発表した17年3月期連結業績は、売上高が16年3月期比5.3%増の33億19百万円となり、営業利益が2億43百万円(16年3月期は22百万円の赤字)、経常利益が2億49百万円(同17百万円の赤字)、純利益が2億58百万円(同36百万円の赤字)だった。

 先端技術への取り組みにより、既存顧客の潜在的需要の掘り起こしや新規顧客開拓などを推進した。増収効果や生産性向上などで各利益は黒字化した。なお特別利益に投資有価証券売却益26百万円を計上した。

 18年3月期の連結業績予想は、売上高が17年3月期比8.4%増の36億円、営業利益が同10.8%増の2億70百万円、経常利益が同12.2%増の2億80百万円、純利益が同4.6%増の2億70百万円としている。

 クラウドサービスの構築技術力や組み込みソフトウェア開発力を一段と強化し、既存顧客の潜在的需要の掘り起こしや新規顧客開拓などを推進するとしている。車載関連などが好調に推移して収益改善が期待される。

■株価は1月の年初来高値に接近

 株価は4月13日の直近安値178円から切り返し、5月25日には281円まで上伸した。そして1月の年初来高値323円に接近している。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認し、13週移動平均線を回復して強基調への回帰を確認した形だ。収益改善を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  2. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  3. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  4. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  5. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  6. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る