富士フイルムHDが反発、前期決算の予想を発表し懸念出尽くし感が広がる

株式市場 銘柄

■前3月期の連結純利益は前回予想を17%上回り1315.1億円の見込みに

 富士フイルムホールディングス<4901>(東1)は12日、反発して始まり、取引開始後に4015円(51円高)をつけて6月8日以来の4000円台回復となった。12日の取引開始前、海外で発生した不適切会計によって開示が遅れていた前期・2017年3月期の業績見込みを発表したため安心感が広がっている。「数字がよほど悪くならない限りは決算が固まったことそのものが「懸念材料の出尽くしにつながる」(市場関係者)との見方が出ている。

 連結純利益の見通しは、前回、17年1月31日に発表した予想を17%上回り1315.1億円(前期比では約7%増加)となった。12日の発表によると、当社連結子会社に関する不適切な会計処理が、過去数年間にわたる当社連結ベースの「当期純利益」に与える累計影響金額は、当社 2017年4月20日付「第三者委員会設置及び2017年3月期決算発表の延期に関するお知らせ」において開示していた約220億円(損失)から375億円(損失)となった。また「当社株主帰属当期純利益」に与える累計影響金額は、281億円(損失)となるとした。(HC)

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