アーバネットコーポレーションは17年6月期2桁増益予想で18年6月期も好業績期待

日インタビュ新聞ロゴ

 アーバネットコーポレーション<3242>(JQ)は東京23区中心に投資用・分譲用マンションの開発・販売事業を展開している。17年6月期2桁増益予想である。需要が高水準で18年6月期も好業績が期待される。株価は年初来高値圏から反落したが、調整一巡して戻りを試す展開が期待される。なお8月9日に17年6月期決算発表を予定している。

■東京23区中心に投資用マンション開発・販売

 東京23区中心に投資用・分譲用マンションの開発・販売事業を展開している。

 15年7月連結子会社アーバネットリビングが操業し、当社は投資用ワンルームマンション開発・1棟販売や分譲マンション開発などBtoB卸売、アーバネットリビングは当社開発物件の戸別販売、他社物件の買取再販、マンション管理・賃貸などBtoC小売を基本事業としている。
■17年6月期2桁増益・増配予想

 前期(17年6月期)の連結業績予想(4月20日に売上高を減額、利益を増額)は、売上高が前々期(16年6月期)比0.1%増の177億30百万円、営業利益が同17.2%増の23億50百万円、経常利益が同20.3%増の20億70百万円、純利益が同22.9%増の14億円としている。

 売上計上の計画は、自社開発投資用ワンルームマンション13棟・587戸、アパート1棟・12戸の合計599戸(16年6月期の分譲戸建4棟含む合計662戸に対して63戸減少)および買取再販4戸、土地転売1物件である。

 超低金利継続や相続税対策による不動産投資などを背景として、投資用ワンルームマンションに対する投資・購入マインドは旺盛である。また国内外法人や個人への一括販売が増加して売上総利益率が上昇傾向である。今期(18年6月期)も好業績が期待される。

■株価は年初来高値圏から反落したが調整一巡して戻り試す

 株価の動きを見ると6月13日の年初来高値485円から反落し、6月期末配当権利落ちも影響して水準を切り下げた。

 7月4日の終値418円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS55円88銭で算出)は7~8倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は4.8%近辺、そして前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS234円60銭で算出)は1.8倍近辺である。なお時価総額は約105億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線を割り込んだが、26週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。調整一巡して戻りを試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る