ヒーハイスト精工は18年3月期増益予想で低PBR

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 ヒーハイスト精工<6433>(JQ)は直動機器を主力としている。小径リニアボールブッシュの世界トップメーカーである。18年3月期増益予想で、収益改善基調である。株価は戻り高値圏でモミ合う形だが、0.5倍近辺の低PBRも見直して上値を試す展開が期待される。なお17年10月1日付で単元株式数を1000株から100株に変更する。

■小径リニアボールブッシュの世界トップメーカー

 球面加工技術や鏡面加工技術をコア技術として、直動機器(リニアボールブッシュや球面軸受けなど)、精密部品加工(レース用部品や試作部品の受託加工など)、ユニット製品(液晶製造装置向けなど)を展開している。小径リニアボールブッシュの世界トップメーカーである。主要販売先はTHK<6481>、本田技研工業<7267>である。

 リニアボールブッシュは機械装置の稼働部に用いられる部品で、金属と金属の接触面を鋼球が転がりながら移動することで摩擦による影響を低減し、機械装置の寿命を延ばす役割を担っている

■18年3月期増益予想で収益改善基調

 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月15日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比7.4%減の20億39百万円、営業利益が同6.8%増の1億55百万円、経常利益が同13.5%増の1億51百万円、純利益が同3.9%増の87百万円としている。配当予想は前期と同額の年間2円(期末一括)としている。予想配当性向は14.3%となる。

 先行不透明感が強いとして、前期大幅伸長した精密部品加工およびユニット製品の反動減も警戒しているようだが、会社予想には保守的な印象も強い。収益改善基調が期待される。

■株価はモミ合いだが低PBRも見直して上値試す

 株価の動きを見ると、戻り高値圏250円近辺でモミ合う形だが、煮詰まり感も強めている。

 7月6日の終値249円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS14円02銭で算出)は17~18倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間2円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS497円75銭で算出)は0.5倍近辺である。時価総額は約16億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインの形だ。0.5倍近辺の低PBRも見直して上値を試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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