【注目銘柄】サーラコーポレーションは上場来高値更新の展開、17年11月期利益・配当増額を好感して長期ボックス上放れ

注目銘柄

 サーラコーポレーション<2734>(東1)に注目したい。ガス販売のエネルギー&ソリューション事業、建築・土木のエンジニアリング&メンテナンス事業、住宅販売のハウジング事業、マンション分譲のプロパティ事業などを展開している。17年11月期利益予想と配当予想の増額修正を好感し、株価は上場来高値更新の展開となった。長期ボックスレンジから上放れた形であり、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年11月期業績および配当予想を増額修正

 17年11月期第2四半期累計(12月~5月)の連結業績は、売上高前年同期比62.6%増の1057億80百万円、営業利益が同71.1%増の58億86百万円、経常利益が同69.0%増の60億82百万円、純利益が同76.7%増の40億円だった。

 計画に対して営業利益は11億36百万円、経常利益は13億82百万円、純利益は9億50百万円上回る大幅増益だった。16年7月完全子会社化した中部瓦斯とサーラ住宅に加えて、プロパティ事業において17年3月完成した新築分譲マンションの販売、さらに経費圧縮なども寄与した。

 そして通期の利益予想と配当予想を増額修正した。通期の連結業績予想は売上高を据え置いて16年11月期比34.3%増の2000億円、営業利益を5億円増額して同84.9%増の48億円、経常利益を6億50百万円増額して同63.4%増の50億円、純利益を3億50百万円増額して同62.2%減の30億円とした。

 下期の利益予想を減額した形だが再増額の可能性がありそうだ。なお純利益は16年11月期の特別利益に計上した負ののれん発生益102億10百万円が一巡して減益予想である。配当予想は期末2円増額して、年間17円(第2四半期末7円、期末10円)とした。16年11月期との比較では1円増配となる。

■株価は上場来高値更新、長期ボックスから上放れ

 株価は7月13日に831円まで上伸した。上場来高値更新の展開だ。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなった。また月足チャートで見ると700円近辺のフシを突破し、長期ボックスレンジから上放れた形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る