ジャパンインベストメントアドバイザーは目先的な売り一巡して3月の上場来高値試す、17年12月期通期予想も増額の可能性

日インタビュ新聞ロゴ

 ジャパンインベストメントアドバイザー(JIA)<7172>(東マ)は金融ソリューション事業を主力としている。17年12月期第2四半期累計の連結業績予想を増額修正した。オペレーティング・リース事業やパーツアウト・コンバージョン事業が牽引して、通期予想も増額の可能性が高いだろう。また9月1日付で1株を2株に分割する。株価は公募増資を嫌気する場面があったが、目先的な売りが一巡して3月の上場来高値を試す展開が期待される。なお8月2日に第2四半期累計決算発表を予定している。

■オペレーティング・リース主力に金融ソリューションを展開

 航空機・船舶・海上輸送用コンテナを対象とするオペレーティング・リース事業を主力として、環境エネルギーファンド事業、M&Aアドバイザリー事業などの金融ソリューション事業を展開している。さらに航空機を対象としたパーツアウト・コンバージョン事業など、中期成長に向けてM&Aも積極活用しながら事業領域拡大戦略を推進している。

■17年12月期第2四半期累計予想を増額修正、通期も増額の可能性

 7月3日に今期(17年12月期)第2四半期累計連結業績予想を増額修正した。主力のオペレーティング・リース事業および環境エネルギー事業において案件組成が順調に進展し、航空機を対象としたパーツアウト・コンバージョン事業も計画を上回って推移した。期初計画に対して売上高を3億50百万円、営業利益を5億25百万円、経常利益を4億50百万円、純利益を2億50百万円増額した。
 
 通期の連結業績予想(2月8日公表)は据え置いて、売上高が前期比30.2%増の77億円、営業利益が50.1%増の37億円、経常利益が51.8%増の34億円、純利益が51.1%増の21億円としている。主力のオペレーティング・リース事業が牽引して通期予想も増額の可能性が高いだろう。

■株価は目先的な売り一巡して3月の上場来高値を試す

 株価は7月6日発表の公募増資(公募107万株、オーバーアロットメント16万500株、発行価格4260円、払込期日7月25日)を嫌気する場面があったが、大きく下押すことなく戻り高値圏で堅調に推移している。

 7月25日の終値4290円を指標面(公募増資および株式2分割前)で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS172円26銭で算出)は25倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.3%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS552円88銭で算出)は7.8倍近辺である。時価総額は約574億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインの形だ。公募増資を嫌気した目先的な売りが一巡し、好業績や株式分割を評価して3月の上場来高値4960円を試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る