ソフトバンクは売り買い交錯、営業利益は好感するが受け止め方が分かれた様子

ソフトバンク

■3月通期の業績見通しに期待し高値もみ合い離脱をイメージする様子も

 ソフトバンク<9984>(東1)は8日、売り買い交錯で始まり、取引開始後の9073円(50円高)を上値に9時40分現在は8975円(48円安)となっている。7日に第1四半期(4~6月)の連結決算(国際会計基準)を発表し、営業利益は前年同期比50.1%増加して4792.7億円となった一方、税引き前利益は同78.2%減少して775.7億円となったため、受け止め方が分かれた様子だ。

 税引き前利益や純利益の減少は、前年同期に中国・アリババ集団の株売却益などを計上した反動減が主要因とした。一方、営業利益の増減は本業の好不調を示し、こちらが米国のモバイル通信子会社スプリント社の大幅増益などの寄与により急拡大したため、改めて注目する様子がある。

 3月通期の業績見通しは開示しなかったが、業績見通しについては期待が強いようだ。株価は2017年6月に9521円の高値をつけたあと3ヵ月近く9500円前後を上値に高値もみ合いを続けており、テクニカル的には、こうした高値もみ合いを抜け出せば大きな相場に発展することがあるという。すぐではないにしても、3月通期の業績見通しによっては、こうした展開が到来する可能性があるようだ。(HC)

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