TORICOがストップ高買い気配、ビットコイン投資事業に参入、暗号資産で成長戦略を転換

■新株予約権資金をM&Aから暗号資産投資に切替

 TORICO<7138>(東証グロース)は、7月9日、100円高(15.55%高)の743円とストップ高買い気配となっている。同社は7月8日、暗号資産への投資事業を開始する方針を発表した。同社は、国際的に存在感を高めるビットコインを中心に資産の多様化と企業価値の向上を目指し、新たな成長戦略の一環としてデジタルアセットへの取り組みを本格化させる。開始にあたっては臨時株主総会における定款変更が前提であり、事業開始は2026年1月以降となる見通しである。

 同事業では、ビットコインの保有・投資を軸に既存事業との連携による高度化や新規事業の創出も視野に入れる。リスク管理の観点からは、一定の下落率を下回った場合のロスカットルールや、外部専門家の協力体制を導入する。また、初期投資額としては約5億円を見込み、そのうち3億円は第9回新株予約権の行使による調達資金を充当し、残り2億円は手許資金から捻出される予定である。

 あわせて、同社は新株予約権による資金使途の一部をM&Aからビットコインの購入へと変更する決定も公表した。M&Aの実行に時間を要する一方、暗号資産市場の急成長を受けた戦略転換と位置づけている。業績への直接的な影響は軽微とされるが、将来的には財務の柔軟性確保と成長戦略の基盤強化につながるとの見通しを示した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  2. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  3. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  4. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  5. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  6. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る