【株式評論家の視点】プロトコーポレーションは第2四半期利益予想を増額、タイヤ販売が当初計画を大幅に上回る

株式評論家の視点

 プロトコーポレーション<4298>(JQS)は、新車・中古車、パーツ・用品等をはじめとした自動車関連情報ならびに生活関連情報サービスの提供している。同社グループは、多様化するユーザーニーズや今後の市場環境の変化を踏まえ、「中期経営計画(2017年3月期~19年3月期)」を策定。中期経営計画に基づき、「企業・商品ブランドの確立」という経営方針のもと、中古車販売店、整備工場、新車ディーラー向けの商品・サービスの拡充を通じて、自動車関連情報分野の事業成長を図るとともに、グループシナジーの具現化ならびにコスト構造の見直しなどを通じて、収益性の改善を図っいる。

 主力の自動車関連情報分野では、Gooシリーズにおいて同社の強みである車両状態情報の開示サービス「ID車両」のスタンダード化を推進するとともに、Gooメディアの強化を図り、バックグラウンドシステムである「MOTOR GATE」の取引社数拡大を推進しているほか、「Goo保証」、「Goo買取」等、商品・サービスの事業化を通じて、カーライフにおけるユーザーニーズを網羅したサービスの強化に尽力している。整備業界では、カーメンテナンス専門サイト「GooPit」の有料化の推進に加え、整備工場向けの送客サービスとなる「Goo車検」の強化を図っている。新車販売業界では、店頭における営業支援ツール「DataLine SalesGuide」の提供を通じて、新車ディーラーとの取引社数拡大を推進などしている。

 9月14日大引け後に今2018年3月期第2四半期業績予想の修正を発表。売上高は従来予想の293億3700万円(前年同期比11.3%増)を据え置いているが、営業利益は同15億7700万円から19億1700万円(同43.3%増)、経常利益は同15億9300万円から20億5600万円(同57.4%増)、純利益は同10億0800万円から12億1600万円(同73.2%増)に増額した。主に輸入タイヤ・ホイール販売を手掛ける株式会社オートウェイにおいてタイヤ販売数量が当初計画を大幅に上回ったことなどが寄与した。

 今18年3月期業績予想は、売上高655億7000万円(前期比15.6%増)、営業利益45億円(同61.0%増)、経常利益45億3200万円(同57.2%増)、純利益29億8200万円(同97.9%増)見込みと年間配当予想の50円(第2四半期末25円、期末25円)継続は据え置いている。

 株価は、4月14日につけた年初来の安値1334円から8月31日に年初来の高値1974円と上昇。その後は高値圏でモミ合っている。今3月期第2四半期利益予想は計画を上振れ、通期業績予想の上振れも視野に入る。今期予想PER13倍台と割安感があり、配当利回りも2.6%と利回り妙味もソコソコある。9か月移動平均線がサポートしており、15年3月高値2056円奪回も期待されそうだ。(株式評論家・信濃川)

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