【株式市場】TOPIX銘柄への買い需要など言われ日経平均は2年ぶりの高値を連日更新したが神戸鋼はストップ安

株式

◆日経平均の終値は2万823円51銭(132円80銭高)、TOPIXは1695.14ポイント(7.98ポイント高)、出来高概算(東証1部)14億8520万株

チャート11 10日後場の東京株式市場は、東証が前週末に発表したTOPIX(東証株価指数)の浮動株比率の定時見直しによってTOPIX連動運用のファンドから最大7500億円見当の買い需要が見込まれるとの見方があり、同指数などの株価指数は14時頃から上げ幅を広げ、日経平均は大引けにかけて132円95銭高(2万823円66銭)まで上げた。内閣府が午後発表した「街角景気ウオッチャー調査」も好感された様子。日経平均は大引けで6日続伸し、かつ、2015年以来の高値を6日連続更新した。大引けの2万800円台は2015年7月以来になる。東証2部指数、マザーズ指数、日経JASDAQ平均も高い。

 衆議院選挙が公示され、政策への期待から西松建設<1820>(東1)などの建設株や人材派遣、子育て関連株などが動意を強め、業績予想を大幅増額したアルテック<9972>(東1)、投信運用会社の大量保有が明らかになった豊和工業<6203>(東1)などが急伸。パシフィックネット<3021>(東2)はモバイルワーク新サービスを好感して急伸。メタップス<6172>(東マ)は8月決算の発表が10月16日の予定で期待が再燃とされ年初来の高値に接近。SAMURAI&JPARTNERS(サムライ&Jパートナーズ)<4764>(JQG)は引き続き大口受注の発表などが材料視されて大幅続伸。神戸製鋼所<5406>(東1)はストップ安売り気配を続け大引けにストップ安で値がついた。

 東証1部の出来高概算は14億8520万株(前引けは7億5396万株)、売買代金は2町5442億円(同1兆2261億円)。1部上場2030銘柄のうち、値上がり銘柄数は1421(同1234)銘柄、値下がり銘柄数は523(同687)銘柄。

 また、東証33業種別指数は24業種(前引けは22業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、建設、サービス、小売り、倉庫・運輸 ガラス・土石、電気機器、情報・通信、ゴム製品、科学、パルプ・紙、などだった。(HC)

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