エンバイオ・ホールディングスの今3月期第2四半期は全セグメントが好調で大幅増収増益

■経常利益は通期計画を既に超過

 土壌汚染対策のエンバイオ・ホールディングス<6092>(東マ)の18年3月期第2四半期の連結業績は、売上高43億14百万円(前年同期比2.4倍)、営業利益6億6百万円(同6.9倍)、経常利益5億63百万円(同17.0倍)、四半期純利益3億73百万円(前年同期は22百万円)と大幅増収増益だった。

 土壌汚染対策事業は、国内では、YAMAテックの連結子会社化に伴い、原位置浄化から掘削除去までのフルラインアップ化による商品力の強化、大手不動産会社との地歴調査の包括契約による情報収集力の強化、原位置熱脱着を核とした技術提案力の強化などに注力している。中国では、日系企業からの案件引き合いが増えている。売上高は25億54百万円(同2.2倍)となり、営業利益は79百万円(前年同期は営業損失42百万円)となった。 

 ブラウンフィールド活用事業は、大手仲介業者及び地場業者のうち物件を多く扱っている業者等を優先した仕入活動を行い、仕入件数は5物件にとどまった。販売は、浄化等が完了した5物件を行い、 売上高は14億5百万円(同3.7倍)となり、営業利益は3億57百万円 (7.6倍)となった。 

 自然エネルギー事業は、新たに長野県伊那市、長野県茅野市(2か所)で新規稼動開始し、今第2四半期末現在、太陽光発電所は22か所、総発電容量15,759.04kWが稼働している。また、建設中・計画中合わせて1発電所 (石川県羽咋郡)合計総発電容量13,893kWが今後随時稼働する予定である。

 バイオマス発電所については、バイオマスパワーテクノロジーズ株式会社へ出資(出資比率10.2%)。同社は、新たに三重県松阪市で1,990KWの木質バイオマス発電所を計画。稼動は18年3月期を予定。その結果、売上高は3億54百万円(同80.3%増)となり、営業利益は1億19百万円(同58.6%増)となった。

 今期18年3月期連結業績予想は、売上高75億48百万円(前期比41.2%増)、営業利益6億72百万円(同2.6倍)、経常利益5億55百万円(同5.4倍)、純利益3億79百万円(前期は20百万円)とし、大幅増収増益を見込む。通期計画に対する進捗率は、売上高57.2%、営業利益90.2%、経常利益101.4%、純利益98.4%であり、経常利益は通期計画を既に超過している。

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