日本ピグメントが19%高、フル稼働の「液体分散体」を増設

株式市場 銘柄

■主な用途はスマホ画面などに採用のカラーフィルターで新たな受注を示唆の見方

 日本ピグメント<4119>(東2)は22日の後場、一段と出直りを強め、13時過ぎに19%高の4325円(695円高)まで上げて11月10日以来の4300円台回復となった。樹脂着色剤、添加剤、コンパウンドなどの専業最大手で、朝の取引開始前、液体分散体(LD)の主に海外での需要拡大に対応し、埼玉県(児玉郡神川町)に新工場を建設すると発表し、がぜん注目し直されている。

 発表によると、「LDの主な用途はテレビやスマートフォン等の画面に採用されている液晶パネル内カラーフィルターで、韓国や台湾のレジストメーカー向けを中心として今後も需要拡大が見込まれ、既に2018年末から量産が開始される新たなテーマの検討も開始されているなかで、当社埼玉川本工場(埼玉県深谷市)にある現存の生産設備がフル稼働状態にあることから新工場建設に踏み切る」とし、新たな受注が舞い込んでいる可能性を示唆する文面と受け止められている。

 また、一方では、中期計画に基づき、現在の主軸であるコンパウンド事業の採算性改善を目的として今期は生産設備5ラインの入れ替えを実施中であり、これにより生産性を向上しつつ、高機能コンパウンド品への転換を進めているとした。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る