【アナリスト水田雅展の銘柄診断】メディアスHDは売り一巡、6月期末一括で3%台の高配当利回りも評価して反発期待

銘柄分析

 医療機器販売のメディアスホールディングス<3154>(JQS)の株価は、第2四半期累計(7月~12月)の減額修正を嫌気し、安値圏2400円~2500円近辺でのモミ合いから下放れて2月6日の2285円まで調整しました。しかし足元では2400円近辺に戻しています。目先的な売りが一巡したようです。6月期末一括で3%台の高配当利回りも評価材料として反発展開が期待されます。

 医療機器・医療材料の販売事業を主力として、介護・福祉機器の販売・レンタル事業も展開しています。静岡県・神奈川県を地盤とする協和医科器械、およびオズの首都圏・愛知県エリアへの営業強化策に加えて、M&Aを積極活用して営業エリアと規模の拡大戦略を推進しています。

 10年7月に栗原医療器械店(群馬県太田市)、12年7月にネットワーク(東京都新宿区)、13年7月に秋田医科器械店(秋田県秋田市)、14年7月にジオット(福島県郡山市)を完全子会社化し、14年10月には福井県内でトップシェアを誇る福井医療(福井県福井市)と資本業務提携しました。

 商品戦略では医療機関への医療機器・医療材料の販売に加えて、手術室運営支援ソフトウェア、医療材料データベース、プライベートブランド商品などの販売も促進し、複合的サービスを強化しています。

 手術室業務支援ソフトウェア「サージレーン」は、効率の良い病院手術室運営を提案して機器・備品売上の拡大に繋げる戦略商品です。前期(14年6月期)末時点の導入施設数は大病院を中心に8施設となりました。来期(16年6月期)には新たに3施設の導入を予定しているようです。医療材料データベース・医療材料分析サービス「メッカル」は、医療材料価格の最適化を支援するツールで、前期末時点で84施設に導入しています。

 14年10月には子会社ケアフォースを設立しました。医療・介護用移乗機器および電動ベッドなどの輸入・販売事業を展開し、来期から収益寄与する見込みです。また海外展開は、インドにおける鴻池運輸<9025>との医療データベース合弁会社CARNA MEDICAL DATABASEで、医療物流プラットフォームの構築を推進しています。

 2月5日に発表した今期(15年6月期)第2四半期累計(7月~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比2.4%増の723億51百万円、営業利益が同55.9%減の2億67百万円、経常利益が同40.6%減の4億78百万円、純利益が同50.4%減の2億28百万円となりました。

 消耗品の販売は堅調に推移したものの、医療機関の放射線機器や診断検査装置の更新による備品販売が想定を下回ったため、売上高、利益とも期初計画を下回りました(2月3日に減額修正発表)。

 なお四半期別にみると、売上高は第1四半期(7月~9月)339億31百万円、第2四半期(10月~12月)384億20百万円、営業利益は第1四半期1億03百万円の赤字、第2四半期3億70百万円の黒字です。売上高の増加とともに営業損益は改善基調です

 通期の連結業績見通しは前回予想(8月11日公表)を据え置いて売上高が前期比6.6%増の1556億60百万円、営業利益が同12.5%減の14億円、経常利益が同11.8%減の18億円、そして純利益が同1.7%増の9億85百万円としています。配当予想については、配当性向25~30%を基本方針として前期と同額の年間80円(期末一括)としています。

 償還価格引き下げの影響、備品類における消費増税の反動影響、首都圏での営業強化に向けた人件費の増加などで営業減益見通しですが、消費増税の反動影響が小さい消耗品の販売は好調であり、営業強化の効果やジオットの新規連結などで増収見通しとしています。

 通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高46.5%、営業利益19.1%、経常利益26.6%、純利益23.2%と低水準ですが、第3四半期(1月~3月)の構成比が高い収益構造のため挽回が期待されます。

 中期的には、首都圏および愛知県エリアなどでの営業強化、新規取引先の獲得、SPD(病院医療材料管理業務)事業の拡大、大量購買による仕入価格低減、業務効率改善などの効果も寄与して収益拡大が期待されます。

 株価の動きを見ると、第2四半期累計の減額修正を嫌気して安値圏2400円~2500円近辺でのモミ合いから下放れ、2月6日の2285円まで調整しました。しかし足元では2400円近辺に戻しています。目先的な売りが一巡したようです。

 2月27日の終値2389円を指標面(予想EPSおよび実績BPSは増資後)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS312円85銭で算出)は7~8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間80円で算出)は3.4%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS2253円06銭で算出)は1.1倍近辺です。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を回復しました。また週足チャートで見ると戻りを押さえていた13週移動平均線突破の動きを強めています。トレンド転換の動きであり、6月期末一括で3%台の高配当利回りも評価材料として反発展開が期待されます。

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