うかいは99年高値が射程圏、既存店売上好調で18年3月期予想は増額の可能性

日インタビュ新聞ロゴ

 うかい<7621>(JQ)は飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。既存店売上好調で18年3月期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は8月の年初来高値に接近している。そして99年の上場来高値が射程圏だ。

■高級和食・洋食料理店が主力

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。17年3月期売上高構成比は飲食事業90%(和食46%、洋食42%、物販3%)、文化事業10%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 中長期成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、既存店の研鑽、飲食の成長、物販の成長に取り組んでいる。

 17年2月には新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」を東京・大手町パークビルディングにオープン、17年7月には洋菓子店「アトリエうかい」をJR東日本品川駅構内のエキナカ商業施設「エキュート品川」にオープン、17年9月には洋菓子店「アトリエうかい」を京王線調布駅直結商業施設「トリエ京王調布」にオープンした。

 今後の新規出店としては、18年春東京都港区六本木に「仮称:六本木うかい亭」と「仮称:ROPPONGI kappou ukai」の2店舗を同時出店予定である。

 海外については17年11月、第1号店の「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。

■18年3月期減益予想だが増額の可能性

 今期(18年3月期)非連結業績予想(5月18日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比2.6%増の129億円、営業利益が41.5%減の2億66百万円、経常利益が45.8%減の2億25百万円、純利益が52.2%減の1億15百万円としている。配当予想は前期と同額の年間18円(期末一括)としている。予想配当性向は80.9%となる。

 新業態「ル・プーレ ブラッスリーうかい」や物販「アトリエうかい」の新規出店も寄与して増収だが、事業拡大に向けた人材確保や新店開業費用などで減益予想としている。

 ただし第2四半期累計の非連結業績は、売上高が前年同期比6.6%増の65億41百万円、営業利益が94.7%増の2億31百万円、経常利益が2.4倍の2億26百万円、純利益が3.1倍の1億51百万円だった。

 事業本部(旧飲食事業)の既存店売上が前年比105.6%(速報値ベース)と好調に推移し、新規出店した洋菓子店舗の好調も寄与して計画超の大幅増益だった。売上総利益率は54.0%で0.6ポイント上昇、販管費比率は50.5%で1.0ポイント低下した。

 そして通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.7%、営業利益が86.8%、経常利益が100.4%、純利益が131.3%と高水準である。既存店売上好調で、通期予想は増額の可能性が高いだろう。

 飲食事業の月次売上状況(アトリエうかい店頭販売含む)を見ると、17年11月は全店106.8%、既存店105.7%だった。既存店売上は10月が台風など悪天候の影響で8ヶ月ぶりに前年比マイナスとなったが、早くも11月には前年比プラスに回復した。なお客単価は15年5月から31ヶ月連続前年比プラスである。

■株主優待制度は毎年9月末に実施、優待内容を一部変更

 株主優待制度は毎年9月中間期末時点の株主を対象として実施している。優待内容は8月4日に一部変更を発表し、17年9月末から実施した。

■株価は8月の年初来高値に接近、99年高値も射程圏

 株価は直近安値圏3000円近辺から切り返し、3300円近辺まで上伸して8月の年初来高値3320円に接近している。

 12月15日の終値3295円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS22円24銭で算出)は148倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.5%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS923円97銭で算出)は3.6倍近辺である。時価総額は約173億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインの形だ。上値を試す展開が期待され、99年の上場来高値3520円が射程圏だ。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■「ちきゅう」を投入、令和8年1月から2月にかけて実証  内閣府戦略的イノベーション創造プログラム…
  2. ■人工知能基本計画が始動、利活用から開発への循環促進、世界最先端のAI国家を標榜  政府は12月2…
  3. ■222社分析で売上2兆円台復帰、利益は1,435億580万円へ倍増  東京商工リサーチ(TSR)…
2026年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

ピックアップ記事

  1. ■総選挙後に本番、米・卵関連株など食料品銘柄に再評価期待  消費税減税をめぐる関連株の動向が、過去…
  2. ■円安・円高が日替わり、内外市場で一波乱二波乱の可能性  内外のマーケットが激動含みである。これが…
  3. ■地方銀行:収益改善、昨年11月の業績上方修正が寄与  昨年来高値更新銘柄の1割超を占める銀行株は…
  4. ■超短期決戦の総選挙で市場動向が政治判断に影響  いよいよ衆議院議員選挙だ。みょう27日に公示され…
  5. ■AI以外に目を向けよ、割安株に潜む上昇機会  1980年代のバブル相場では、産業構造改革で「軽薄…
  6. ■利上げと解散総選挙、日本経済の分岐点迫る  今週は、運命の1月22日、23日が控えている。1月2…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る