【どう見るこの相場】年内最終は参加者限定的で方向感に欠ける可能性

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 今週12月25日~29日は年内最終取引となる。参加者が限定的となり、方向感に欠ける展開が想定される。やや材料難となる中で、先物主導で乱高下する可能性もありそうだ。

■日経平均株価は乱高下にも注意

 前週(12月18日~22日)の日経平均株価は、週初18日に348円高と好調にスタートし、19日には2万3000円に後72円50銭のところまで迫ったものの、その後は上値が重くなり、結果的には2万3000円の壁を意識させる形となった。

 今週(12月25日~29日)は年内最終取引となり、年末に向けたドレッシング買いなども期待されるが、参加者が一段と限定的となるため、基本的には方向感に欠ける展開が想定される。

 またトランプ米大統領が税制改革法案に署名したことで、米国株にも好材料一巡感が意識されやすい。全般的に材料難となる中で為替の動向に注意が必要となり、先物主導で乱高下する可能性もありそうだ。

■値動きの良い中小型株を個別物色、来年の相場テーマを占う

 物色面では、参加者が一段と減少し、主力大型株に対しては様子見ムードが強まりそうだ。そして新興市場中心に、値動きの良い中小型株やテーマ株への物色が強まるという、年末恒例の物色動向となりそうだ。来年の中心的な相場テーマを占う意味でも、どのような銘柄が物色されるのかを注意して見ておきたい。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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