【特集】戌(いぬ)年相場は4勝1敗、「戌(いぬ)は笑い、亥(い)固まる」でいい年に

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■ブルドックソース、乾(いぬい)汽船、ラウンドワン、サーティワンアイスなど浮上

 相場格言に言う「申酉(さるとり)騒ぐ」の2017年も過ぎ、2018年の戌(いぬ)年は「戌は笑い、亥(い)固まる」(本稿末尾参照)とされ、十二支の中でもかなりいい年になるとされる。

 戌(いぬ)年の相場は、東証の取引が戦後再開された1949年5月以降5回(1958年、1970年、1982年、1994年、2006年)あり、このうち、70年を除きすべて陽線(年初より年末が高くなる年足陽線)の4勝1敗だった。

■昨年の酉(とり)年相場では佐鳥電機や鳥貴族、ニトリHDなどが大化け

 こうした見方をすると、昨17年の酉(とり)年相場は東証の戦後再開から6回目になり、17年の約16%高を含めて5勝1敗。トリにちなんでゲンかつぎされた銘柄としては、たとえば、ニトリホールディングス<9843>(東1)は年初の1万3300円前後から年間の高値をつけた12月の1万8770円前後まで約41%高となった。同様に、サントリー食品インターナショナル<2587>(東1)は7月の高値までで約15%高。佐鳥電機<7420>(東1)は約78%高、鳥貴族<3193>(東1)は約56%高、鴻池運輸<9025>(東1)は約37%高、白鳩<3192>(JQS)は約12%高、お店の看板がニワトリのコメリ<8218>(東1)は約31%高となった。

■2018年の戌(いぬ)年のゲンかつぎ銘柄

 と、いうことで、こうしたゲンかつぎ銘柄を2018年の戌(いぬ)年で探すと、筆頭はやはりブルドックソース<2804>(東2)になるのではないだろうか。今期・2018年3月期は減益の見通しを出しているが、株価は消化済みのようで、すでに1年以上も下値をセリ上げる相場を続けている。

 ほかに思いつくまま列挙して見ると、「いぬ」のつく銘柄としては、イヌイ倉庫と合併した乾(いぬい)汽船<9308>(東1)ぐらいになる。そこで「ワン」のつく銘柄を探すと、ラウンドワン<4680>(東1)エイチワン<5989>(東1)アズワン<7476>(東1)ネットワンシステムズ<7518>(東1)ウッドワン<7898>(東1)ベネフィット・ワン<2412>(東2)ヒガシトゥエンティワン<9029>(東2)サーティワンアイスクリーム<2268>(JQS)イメージ ワン<2667>(JQS)、ワンダーコーポレーション<3344>(JQS)エーワン精密<6156>(JQS)、などが思い浮かぶ。

 こうした干支(えと)にちなむ銘柄は、市場関係者によると、「厳密にイヌやワンにこだわる必要はなく、創業年や設立年が戌(いぬ)年の銘柄というケースだってある」という。インスピレーションでひらめいた銘柄が、案外、その投資家との相性がいい場合もあるようだ。これらの銘柄の中から、17年のトリ年に大化けした佐鳥電機や鳥貴族のような出世株が現れる可能性は十分にありそうだ。(HC)

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