ズームの17年12月期は大幅増益、営業利益は48.2%増で着地

■前期配当を7円増額、今期も前期比5円増の45円に

 ズーム<6694>(JQS)は、17年12月期連結業績を増額修正して発表した。

 売上高は前回予想を2億81百万円上回る63億円(前期比5.6%増)、営業利益は98百万円上回る3億27百万円(同48.2%増)、経常利益は63百万円上回る3億62百万円(同77.0%増)、純利益は49百万円上回る2億88百万円(同61.0%増)だった。

 為替相場が予想より円安に推移したことにより、売上が増加するとともに売上総利益率が改善。予想では見込んでいなかった為替差損を26百万円計上したものの、売上高、営業利益、経常利益及び純利益のいずれも前回発表の業績予想数値を上回る結果となった。

 製品カテゴリー別に見ると、ハンディオーディオレコーダーは、既存機種のH4nPro及びH6の販売が堅調であったことで、売上高は32億70百万円(前期比4.4%増)となった。ハンディビデオレコーダーは、16年12月期から販売を開始したQ2nの販売台数が予想を上回り、売上高は6億76百万円(同102.9%増)となった。マルチエフェクターは、主力のG3nシリーズの販売が好調で、加えてアコースティックギター専用の新製品AC-2、AC-3の販売も堅調であったことから、全体として好調に推移し,売上高は10億64百万円(同22.8%増)となった。

 18年12月期の連結業績予想は、売上高が前期比16.1%増の73億13百万円、営業利益が15.1%増の3億77百万円、経常利益が19.5%増の4億33百万円、純利益が17.9%増の3億40百万円とし収益拡大が見込まれる。

 また、同時に、前期配当33円を7円増額して40円(前の期は20円)にし、今期も前期比5円増の45円に増配するとした。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る