【株式評論家の視点】リンクアンドモチベーションは働き方改革の推進で事業環境は明るい、上値を試すか注目

株式評論家の視点

 リンクアンドモチベーション<2170>(東1)は、2000年4月、世界で初めて「モチベーション」にフォーカスした経営コンサルティング会社として誕生。07年12月17日には東京証券取引所市場第二部への上場、その1年後の08年12月17日に東京証券取引所市場第一部へ指定替え。「私たちは、モチベーションエンジニアリングによって、組織と個人に変革の機会を提供し、 意味のあふれる社会を実現する」という企業理念のもと、心理学・行動経済学・社会システム論などを背景にした同社グループの基幹技術「モチベーションエンジニアリング」を用い、多くの企業と個人の変革をサポートしており、ほかに類を見ないオンリーワンの存在となっている。

 組織開発ディビジョンでは、「コンサル・アウトソース事業」と「イベント・メディア事業」を行っている。コンサル・アウトソース事業では、独自の診断フレームに基づいて 組織のモチベーション状態を診断し、採用、育成、制度、風土など、組織人事にかかわる様々な変革ソリューションをワンストップで提供している。イベント・メディア事業では、企業の“モチベーションカンパニー創り”をサポートするため、事業活動上での様々なコミュニケーションシーンにおけるイベントやメディアを制作している。

 個人開発ディビジョンでは、「キャリアスクール事業」と「学習塾事業」を行っている。キャリアスクール事業では、大学生や社会人を主な対象とした、 パソコンスクールの「AVIVA」、資格スクールの「DAIEI」、プログラミングスクールの「AVIVA PRO」、外国語スク ール「ロゼッタストーンラーニングセンター」、「ロゼッタストーンプレミアムクラブ」および「ハミングバー ド」の6つのサービスブランドを掲げ、個人のキャリア向上をワンストップのサービスを提供している。学習塾事業では、中高生向けの学習塾「モチベーションアカデミア」を展開、単なる受験指導にとどまらず、社会で活躍するためのスキル開発の場を提供している。

 前2017年12月期業績実績は、売上高368億9400万円(前の期比10.7%増)、営業利益33億6500万円(同36.3%増)、経常利益32億6500万円(同39.2%増)、純利益21億0700万円(同16.8%増)に着地。

 今18年12月期業績予想は、売上高407億円(前期比10.3%増)、営業利益41億2000万円(同22.4%増)、純利益25億3000万円(同20.0%増)と連続最高益更新を見込む。配当は四半期毎に実施し、年間6.80円(同0.4円増)の連続増配を予定。毎年6月末日現在、12月末日現在の株主名簿に記載又は記録された、1,000株以上を1年以上保有している株主を対象に保有株数・保有期間に応じて「QUOカード」を進呈する予定。

 株価は、昨年2月16日につけた昨年来の安値411円から本年3月2日に昨年来の高値1149円と上昇。働き方改革の推進に伴う、労働生産性向上や人材雇用促進に対する需要が増加し、同社を取り巻く事業環境は明るく成長が続く見通し。高値圏でモミ合っているが、3月は配当月となっており、さらに上値を試すか注目したい。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る