【今日の言葉】フクシマから4年

今日の言葉

■後始末の大変さと原油価格下落で原発再稼動不要の流れも台頭

今日の言葉 2011年3月11日の東日本大震災と、それに伴う福島原発の炉心溶解による大量の放射能飛散から今日で丸4年となった。

 被災地の復興を一刻も早く成し遂げ、元の美しい景色を期待したい。しかし、現実は今なお放射能に汚染された水が海に流れ込んでいるなど、後始末の大変さは台風被害の後始末などとは比較にならないほど厄介である。

 このことから、「やはり原発は高くつく」という意識が高まっていると聞く。とくに、2013年夏から秋に1バレル・110ドル前後だった原油価格が最近では50ドル前後まで下がったことで貿易収支が大きく改善され、原発はなくてもやっていけるのではないかという意識も国民の間に高まりつつあるようだ。

 最近、来日したドイツのメルケル首相の原発撤廃、自然エネルギー政策に共感する雰囲気もあると聞く。

 政府は原発再稼動の方針だが、今後、世論の空気が変わりつつあるだけにドイツ型の原発ナシ、自然エネルギー中心の方向に転換するのかどうか注目される。

 再稼動に当っては、放射能事故は起こらないように万全を尽くすのは当然だが、それでも大震災やテロの脅威は皆無ではない。福島のような原発事故が起きると日本には住むところがなくってしまう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る