【株式市場】米関税の柔軟的用や北朝鮮情勢など好感され日経平均は2日続伸だが後場は一服商状

株式

◆日経平均の終値は2万1469円20銭(101円13銭高)、TOPIXは1715.48ポイント(5.53ポイント高)、出来高概算(東証1部)はSQ算出分が加わり17億5048万株

チャート3 9日後場の東京株式市場は、前場の日経平均一時516円38銭高は好感されたが、トヨタ自動車<7203>(東1)キヤノン<7751>(東1)などが前引けにかけて急速に上げ幅を縮めたことなどを気にする様子があり、日経平均は180円高で始まった後もダレ模様になり、13時30分過ぎには一時軟調になり10円52銭安(2万1357円55銭)まで軟化する場面があった。ただ、米国の関税上乗せは柔軟的用の見通しになり、北朝鮮が非核化の意向を打ち出したことは好感され、大引けは持ち直して2日続伸。東証2部指数、マザーズ指数、日経JASDAQ平均も高い。

 後場は、ルネサスエレクトロニクス<6723>(東1)が取引開始後に急伸したあとも下値をセリ上げ、大株主の産業革新機構が保有株を一部デンソーに譲渡とされて注目され、パシフィックネット<3021>(東2)は急伸後の調整一巡とされてチャート妙味が強まったようで急伸。エルテス<3967>(東マ)は「仮想通貨関連リスク対応サービス開発に着手」と発表して注目され急伸。テラ<2191>(JQS)は新規がん抗原ペプチドの提供開始などが好感されて後場も買い気配のままストップ高。

 東証1部の出来高概算は朝一番のSQ算出分が加わり17億5048万株(前引けは10億2438万株)、売買代金は3兆5584億円(同2兆1508億円)。1部上場2069銘柄のうち、値上がり銘柄数は1097(同1240)銘柄、値下がり銘柄数は886(728)銘柄。

 また、東証33業種別指数は20業種(前引けは29業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、建設、機械、金属製品、食料品、化学、精密機器、保険、電気機器、水産・農林、などとなった。(HC)

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