【新規上場(IPO)銘柄】技研ホールディングスは業務提携やM&Aを主導し業容拡大へ、今期予想PER10倍台・PBR0.58倍と割安感

株式市場 IPO 鐘

 技研ホールディングス<1443>(東2)は、昨年1月9日、単独株式移転の方法により、技研興業株式会社の完全親会社として設立され、東京証券取引所市場第二部に上場。グループ会社等の経営管理及びそれに付帯又は関連する業務等を行っている。グループ会社は、消波根固ブロックの製造・販売、地滑対策工事、放射線等遮蔽内装工事を行っている、技研興業株式会社。円形鋼製型枠の賃貸、異作型枠の製作・ 販売、建設資材の賃貸・ 販売を行っている、日動技研株式会社の2社。

 技研興業株式会社では、水関連工事に偉力を誇る消波、根固ブロックの「製品事業」のほか、斜面・のり面安定工法を提案する「土木事業」、電磁波関連、放射線等遮蔽ボード等の特殊建築工事を行う「テクノシールド事業」、高品質住宅の「ハウジング事業」を行っている。日動技研株式会社では、鋼製型枠や異形型枠、円形鋼製型枠、円形型枠端太材、昇降設備、土留用等を手掛け土木現場をサポートしている。

 今2018年3月期業績予想は、売上高120億円、営業利益6億円、経常利益5億7000万円、純利益3億9000万円を見込む。年間配当予想は、期末一括1円を予定としている。

 株価は、1月9日高値368円から2月6日安値242円と調整を挟んで同21日高値317円と上昇。3月9日安値244円と売り直されて下値を確認した感はある。激甚な水害・土砂災害が起きた地域での、水関連工事の受注に対する期待感があるほか、業務提携やM&Aを主導することによって、グループ事業の基盤強化や業容拡大を図る計画で、中長期的な視点で注目される。今期予想PER10倍台・PBR0.58倍と割安感があり、底値買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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