Hameeは売られ過ぎ感、18年4月期増収増益・増配予想

株式市場 銘柄

 Hamee<3134>(東1)は、スマホ・タブレット向けアクセサリーを販売するコマース事業を主力として、クラウド型EC事業者支援のプラットフォーム事業も展開している。18年4月期増収増益・増配予想である。株価は3月の戻り高値圏から反落し、株式売り出しも嫌気する形で水準を切り下げたが、売られ過ぎ感を強めている。

■コマース事業主力にプラットフォーム事業も展開

 スマホ・タブレット向けのクセサリーを販売するコマース事業を主力として、EC自動化プラットフォーム「ネクストエンジン」によるクラウド型EC事業者支援のプラットフォーム事業も展開している。収益面では、スマホ新機種発表やクリスマス需要などの影響で、第1四半期の構成比が小さく、第3四半期の構成比が高くなる季節特性がある。

 17年9月にはクマ型メッセージロボット「HAMIC Bear(はみっく ベア)を発表した。IoT分野に進出し、プラットフォーム事業との新たな相乗効果を創出する。17年11月にはスマートフォン関連プロダクトを製造するスタートアップ・ベンチャー企業の販売・生産のサポートを目的としたプロダクト・インキュベーション・プロジェクト「IGNICTION」を開始した。

 なお4月1日付でEC事業者向けコンサルティング会社のJSコンサルティングを子会社化し、Hameeコンサルティングに商号変更した。

■18年4月期増収増益・増配予想

 18年4月期連結業績予想は、売上高が17年4月期比9.6%増の93億20百万円、営業利益が5.0%増の11億61百万円、経常利益が10.4%増の11億57百万円、純利益が8.5%増の7億55百万円としている。コマース事業、プラットフォーム事業とも伸長して先行投資負担を吸収する。最高益更新予想である。配当予想は50銭増配の年間5円(期末一括)としている。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比14.0%増の70億51百万円、営業利益が36.4%増の10億37百万円、経常利益が30.6%増の9億21百万円、純利益が27.9%増の6億25百万円だった。

 主力のコマース事業が12.6%増収、40.5%営業増益と牽引した。自社企画品が好調だった。プラットフォーム事業は23.2%増収だが、ネクストエンジン契約数5000社に向けた先行投資で営業利益は4.7増の小幅増益にとどまった。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が75.7%、営業利益が89.3%、経常利益が79.6%、純利益が82.8%である。季節要因を考慮しても高水準だろう。通期ベースでも好業績が期待される。

■株価は売られ過ぎ感

 株価は3月12日の戻り高値2077円から反落し、3月30日発表の株式売り出しも嫌気する形で水準を切り下げた。4月17日には1480円まで下押した。4月19日の終値は1513円、今期予想連結PERは約32倍、時価総額は約243億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が10%程度に拡大して売られ過ぎ感を強めている。好業績を見直して反発が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年5月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る