京写の前18年3月期は増収ながら主材料の銅張積層板価格の上昇と価格上昇分の適正化が遅れ減益

■今期19年3月期は主材料価格上昇分の適正化を進め増収増益を見込む

 片面プリント配線板で世界トップである京写<6837>(JQS)の前18年3月期は、プリント配線板事業で自動車関連や液晶テレビ等映像関連分野の受注が増加し、実装関連事業では、スマートグリッド関連や自動車関連分野の受注が好調に推移した。海外では中国やインドネシアでLED照明等の家電製品分野が好調に推移したことで増収となった。利益面は、主材料の銅張積層板価格の上昇が続き、またその価格上昇分の適正化が遅れたことで減益となった。

 その結果、前18年3月期連結業績は、売上高212億53百万円(前年同期比9.6%増)、営業利益5億79百万円(同17.3%減)、経常利益6億15百万円(同13.1%減)、純利益4億65百万円(同16.0%減)であった。

 前期は受注が好調であったことから増収となったものの、期初から銅箔価格が高騰し、主材料の銅張積層板価格の上昇が続いたことから、価格改定に努めたものの、2ケタの減益となった。


 今期19年3月期については、グローバル体制を活かし、新市場への拡販と新製品の販売強化及び自動化・IT化による生産効率化と品質向上を進め一層の経営基盤の強化に取り組むと共に、主材料価格上昇分の適正化を進め収益力の改善に努めるとしている。

 その結果、今期19年3月期連結業績予想は、売上高220億円(前期比3.5%増)、営業利益7億50百万円(同29.4%増)、経常利益7億40百万円(同20.3%増)、純利益5億円(同7.4%増)と増収増益を見込む。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る